私達、犬猿の仲ですよね? 原作知識なしの悪役令嬢が許嫁解消したら、執着ツンデレ系の第二王子から求婚されました!
こっちがどれほど嫌がっても、聞く耳を持たず。
あいつがやけにグイグイと来る理由を予約理解した私は、いい笑顔で告げた元婚約者に若干引いてしまった。
そんなのは教えてもらわなきゃ、わかるわけがないって!
「レオドールは、本気だよ」
「ええ……? これからも、積極的に言い寄ってくるの……?」
「うん。弟と結婚したくないのであれば、僕ら以外に好きな人を作らないとね。できるだけ、早く」
「そんなことを、言われても……」
そもそも私は前世も喪女で、今世だって悠々自適のお一人様生活を送る気満々だったんだけど……?
今すぐに生涯添い遂げたいと思うような異性を作るとか、無理なのでは……。
「どちらにせよ、君は貴族のご令嬢だ。好きな人ができなくたって、政略結婚は避けられない。でも……僕はエルネットには、幸せになってほしいと思っているよ」
「アルベール……」
「レオドールの目に余るような行動があれば、僕にいつでも相談して。エルネットなら、いつでも大歓迎だから」
なんて優しい皇太子なんだろう! 妹と真実の愛を芽生えさせていなければ、惚れていたかもしれない。
ーーまぁ、今さら彼の魅力に気づいたって、もう遅いんだけど。
あいつがやけにグイグイと来る理由を予約理解した私は、いい笑顔で告げた元婚約者に若干引いてしまった。
そんなのは教えてもらわなきゃ、わかるわけがないって!
「レオドールは、本気だよ」
「ええ……? これからも、積極的に言い寄ってくるの……?」
「うん。弟と結婚したくないのであれば、僕ら以外に好きな人を作らないとね。できるだけ、早く」
「そんなことを、言われても……」
そもそも私は前世も喪女で、今世だって悠々自適のお一人様生活を送る気満々だったんだけど……?
今すぐに生涯添い遂げたいと思うような異性を作るとか、無理なのでは……。
「どちらにせよ、君は貴族のご令嬢だ。好きな人ができなくたって、政略結婚は避けられない。でも……僕はエルネットには、幸せになってほしいと思っているよ」
「アルベール……」
「レオドールの目に余るような行動があれば、僕にいつでも相談して。エルネットなら、いつでも大歓迎だから」
なんて優しい皇太子なんだろう! 妹と真実の愛を芽生えさせていなければ、惚れていたかもしれない。
ーーまぁ、今さら彼の魅力に気づいたって、もう遅いんだけど。