私達、犬猿の仲ですよね? 原作知識なしの悪役令嬢が許嫁解消したら、執着ツンデレ系の第二王子から求婚されました!
「レオドールは、見てわかる通り……。意地っ張りで、自分の気持ちを素直に言えないタイプなんだ」
「だろうね」
それは何度も会話をしているから、よく理解している。
あいつが兄とよく似た性格だったら、レオドールの気持ちを疑わなくて済んだのに……。そう言うところが、損をしていると言うか、なんと言うか。
口ではボロクソ言い合いながらも、絶縁できないのは、見ているこっちまでもどかしくなるような不器用さを、彼が抱えているせいなのかもしれないね。
「これが最後のチャンスだと、思っているんじゃないかな」
「私が今、フリーだから?」
「うん。勇気を出してアプローチすれば、自分のものになる。そう思ったら、居ても立っても居られなかったんだ」
「いくら急いでいるからって……。好感度が地の底まで落ちている状態で、言い寄ってくるのは、ちょっと……」
私が難色を示すと、アルベールの口からは思わぬ言葉が飛び出てきた。
「そうかな? 今の状態は弟にとって、すごく動きやすいと思うけど……」
「なんで?」
「これ以上好感度が下がるのを、恐れなくていいじゃないか」
――あっ。そう言う感じかぁ……。
「だろうね」
それは何度も会話をしているから、よく理解している。
あいつが兄とよく似た性格だったら、レオドールの気持ちを疑わなくて済んだのに……。そう言うところが、損をしていると言うか、なんと言うか。
口ではボロクソ言い合いながらも、絶縁できないのは、見ているこっちまでもどかしくなるような不器用さを、彼が抱えているせいなのかもしれないね。
「これが最後のチャンスだと、思っているんじゃないかな」
「私が今、フリーだから?」
「うん。勇気を出してアプローチすれば、自分のものになる。そう思ったら、居ても立っても居られなかったんだ」
「いくら急いでいるからって……。好感度が地の底まで落ちている状態で、言い寄ってくるのは、ちょっと……」
私が難色を示すと、アルベールの口からは思わぬ言葉が飛び出てきた。
「そうかな? 今の状態は弟にとって、すごく動きやすいと思うけど……」
「なんで?」
「これ以上好感度が下がるのを、恐れなくていいじゃないか」
――あっ。そう言う感じかぁ……。