あざと泣き虫令嬢はサイコーな黒王子に歪んだ溺愛をされる
黒王子のお気に入り
王立高等学園二年生、リゼルアは新学期早々、絶望していた。
残酷で非道と有名な自国の第二王子と婚約せねばならない。
「どうしてこんな事になったのでしょう……」
青緑の宝石のような瞳を潤ませ、男爵令嬢リゼルアは嘆いていた。
♪♪♪
第二王子ルナアークはお見合いの度に相手の令嬢を泣かせていた、故意に。
ある時は、相手の発言の揚げ足を取り、理詰め精神的攻撃。
ある時は、相手の嫌いな生き物を用意し、プレゼント攻撃。
ある時は、唐辛子の粉を撒いて、涙を出させる物理的攻撃。
その結果、婚約まで進む令嬢は一人もいなかった。だから、噂では泣かない女性が合格するのだと言われている。
それ以外にも黒い噂が絶えない王子である。
今回、ついに順番が来てしまい、ルナアークとのお見合いにリゼルアは挑まされた。
端正な顔立ちと感情を宿さない真っ黒な瞳。
目の前のルナアークという存在に恐怖と混乱でリゼルアは即刻、泣いてしまう。
溢れる涙は陽の光を浴び、貴石のように輝いた。
席に座り、お茶をする間もなかった。
ルナアークは急に立ち上がる。
泣いたリゼルアに興味は無いと立ち去るのではないかと、そんな期待をリゼルアが抱いた時。
「よければ婚約してください」
ルナアークはリゼルアの手を取り、光が射さない死んだ眼のまま、のたまった。
王族の申し出を男爵令嬢が断れるはずがないと知りながら。
残酷で非道と有名な自国の第二王子と婚約せねばならない。
「どうしてこんな事になったのでしょう……」
青緑の宝石のような瞳を潤ませ、男爵令嬢リゼルアは嘆いていた。
♪♪♪
第二王子ルナアークはお見合いの度に相手の令嬢を泣かせていた、故意に。
ある時は、相手の発言の揚げ足を取り、理詰め精神的攻撃。
ある時は、相手の嫌いな生き物を用意し、プレゼント攻撃。
ある時は、唐辛子の粉を撒いて、涙を出させる物理的攻撃。
その結果、婚約まで進む令嬢は一人もいなかった。だから、噂では泣かない女性が合格するのだと言われている。
それ以外にも黒い噂が絶えない王子である。
今回、ついに順番が来てしまい、ルナアークとのお見合いにリゼルアは挑まされた。
端正な顔立ちと感情を宿さない真っ黒な瞳。
目の前のルナアークという存在に恐怖と混乱でリゼルアは即刻、泣いてしまう。
溢れる涙は陽の光を浴び、貴石のように輝いた。
席に座り、お茶をする間もなかった。
ルナアークは急に立ち上がる。
泣いたリゼルアに興味は無いと立ち去るのではないかと、そんな期待をリゼルアが抱いた時。
「よければ婚約してください」
ルナアークはリゼルアの手を取り、光が射さない死んだ眼のまま、のたまった。
王族の申し出を男爵令嬢が断れるはずがないと知りながら。