旦那様、離婚の覚悟を決めました~堅物警視正は不器用な溺愛で全力阻止して離さない~
「俺は君の話が聞きたい」
「えっ、私のですか?」
「ああ。正直、市条さんから話を聞いて想像してた〝いいところのお嬢様〟とは随分イメージが違うし、ずっと気になってた」
思いのほか興味津々で訊かれ、少し意外に感じる。
「……それじゃあ」
せっかくだし誤解を解くところから伝えようかな、と話し始めることにする。
「母は〝いいところのお嬢様〟ですけど、私はそういうのではないです。学校も母と同じところにって、言われるまま通ってたようなものですし……ほら、うちの母ってすごく強引でしょう?」
お見合いのときのあれが素なんですよあの人、と零すと苦笑いが聞こえてきて、私も笑ってしまう。
学校名を伝えながら、確かにお嬢様ばかりの名門校だもんな、と思う。お嬢様しかいないわけではなかったけれど、家の運転手から送り迎えされる子も少なくない中で普通に電車通だったし、バリバリのお嬢様たちの中で当時の私はそれなりに浮いていた。
「でも、世間知らずっていう意味ならそれはそうかもしれないです。結婚相手が浮気魔だってことも、結婚式が近くなるまで気づけなかったくらいだし」
面白みのない話のみで終わるのはどうなのか、と気が急いた。
それがいけなかった。お酒の力も手伝って、つい重たい話に舵を切ってしまう。
「えっ、私のですか?」
「ああ。正直、市条さんから話を聞いて想像してた〝いいところのお嬢様〟とは随分イメージが違うし、ずっと気になってた」
思いのほか興味津々で訊かれ、少し意外に感じる。
「……それじゃあ」
せっかくだし誤解を解くところから伝えようかな、と話し始めることにする。
「母は〝いいところのお嬢様〟ですけど、私はそういうのではないです。学校も母と同じところにって、言われるまま通ってたようなものですし……ほら、うちの母ってすごく強引でしょう?」
お見合いのときのあれが素なんですよあの人、と零すと苦笑いが聞こえてきて、私も笑ってしまう。
学校名を伝えながら、確かにお嬢様ばかりの名門校だもんな、と思う。お嬢様しかいないわけではなかったけれど、家の運転手から送り迎えされる子も少なくない中で普通に電車通だったし、バリバリのお嬢様たちの中で当時の私はそれなりに浮いていた。
「でも、世間知らずっていう意味ならそれはそうかもしれないです。結婚相手が浮気魔だってことも、結婚式が近くなるまで気づけなかったくらいだし」
面白みのない話のみで終わるのはどうなのか、と気が急いた。
それがいけなかった。お酒の力も手伝って、つい重たい話に舵を切ってしまう。