旦那様、離婚の覚悟を決めました~堅物警視正は不器用な溺愛で全力阻止して離さない~
聞けば、理事長が直接応じてくれたらしい。
和永さんの話を聞いた理事長は、今日の欠勤を快諾してくれたそうだ。週明けもつらいようなら連絡を、という配慮の伝言まで受けてくれていた。
「どうして……そんなにすんなり納得してもらえるなんて」
「まぁニュースにもなってるからな、話が早かった」
「え?」
首を傾げた私へ、和永さんは自分のスマホを手早く操作して「ほら」と画面を見せてくる。
ネットニュースの記事だった。逃亡中の特殊詐欺の犯人逮捕、人質の二十代の女性解放……主旨のみの短い記事で、私の名前はきちんと伏せられている。
そうした記事がすでに世に出ているという事実は、私の寝ぼけ眼を覚まさせるには十分だった。昨晩の比留川による待ち伏せ、そして連れ去り――緊迫した一部始終を思い返す。現実離れしていた恐ろしい状況を振り返りながら、頭が徐々に冴えてくる。
「嘘。昨日の今日でこんな記事に?」
「早いところのは夜のうちからもう出てたな」
「ええ……」
こんなニュースになるほど大事になっていたのか、と頭を抱えてしまう。
和永さんの話を聞いた理事長は、今日の欠勤を快諾してくれたそうだ。週明けもつらいようなら連絡を、という配慮の伝言まで受けてくれていた。
「どうして……そんなにすんなり納得してもらえるなんて」
「まぁニュースにもなってるからな、話が早かった」
「え?」
首を傾げた私へ、和永さんは自分のスマホを手早く操作して「ほら」と画面を見せてくる。
ネットニュースの記事だった。逃亡中の特殊詐欺の犯人逮捕、人質の二十代の女性解放……主旨のみの短い記事で、私の名前はきちんと伏せられている。
そうした記事がすでに世に出ているという事実は、私の寝ぼけ眼を覚まさせるには十分だった。昨晩の比留川による待ち伏せ、そして連れ去り――緊迫した一部始終を思い返す。現実離れしていた恐ろしい状況を振り返りながら、頭が徐々に冴えてくる。
「嘘。昨日の今日でこんな記事に?」
「早いところのは夜のうちからもう出てたな」
「ええ……」
こんなニュースになるほど大事になっていたのか、と頭を抱えてしまう。