君の声は痛みをほどく


教室に戻ると女の子たちは自席に戻ったようで、私も座れるようになっていた。

一安心して私も自席につく。


「おはよう。千春ちゃん」

「…おはよう。響君…」

「…」

「響、君、?」

「あぁ、ごめんね。千春ちゃんさっきまでどこにいたの?」

「ちょっと図書室で暇つぶしを…ってなんで?」

「朝千春ちゃんドアのとこで見たけど気づいたらいなかったから。どこにいたのかなーって」

「気づいてたんだ。この辺に女の子いっぱいいたから避難…みたいな、?」

「っあはは」

「なになに?私なんか変なこと言った?」

「いや〜千春ちゃんも意外と冗談めいたこと言うんだなって。でもあの子達も毎日凄いよね〜自分で言うのもなんだけど飽きないのかな?」

「響君もそんな感じなんだ、意外」

「え?何が?」

「毎日ああやって女の子達に囲まれて、満更でもないのかと…」

「そんなことないよ。うざいって訳じゃないけど、別に嬉しい訳でもないかな」

「謙虚なんだね。こんな綺麗な顔してるのに」

「……え?」

「ん?」

「いや…なんでもない」

何か気に障ること言っちゃったのかな、

「そういえば千春ちゃん、文化祭何やりたいか考えた?」

「え?」

文化祭?何のこと?

急いで昨日の記憶を辿る。

『明日文化祭の出し物決めるから各々何やりたいか考えておけよー』

あ。

昨日は寝落ちしてしまったし、文化祭までまだ五ヶ月もあるからすっかり忘れていた。

うちの学校では十月ごろの文化祭の準備を六月ごろから入念にするからもうこの時期には何をするのかある程度決めておく必要がある。

力入れすぎとも思うけど当日はそれなりに盛り上がるし、外部の人も来る。

「その感じ、忘れてた?」

「いや、えっと…」

「まぁ俺も忘れちゃったんだけどね~。よかったら一緒に考えない?」

「響君もだったんだ。よかった、、先生いつ決めるって言ってたっけ?」

「確か今日の五限じゃない?俺ら隣だし授業中とかにこっそり話し合おうよ」

「わかった」

授業中に関係ないことをするのは悪いことだとわかってはいるけど、授業そのものがつまらないから暇つぶしが欲しいのもまた事実。

いつもは半分は授業を聞いてノートを書いて、半分はこっそりイヤホンをつけて音楽を聴いているなんてことも正直よくある話だ。

薦められることではないけど、、、

結果、私と響君の案は"プラネタリウム"になった。
< 6 / 7 >

この作品をシェア

pagetop