宇宙で、推しとウエディング!?
「そうですか……。それで、どうでしょうか。雪之町さんの、花嫁探しのほうは」
「えっ」
そう言われると、わたしはなんと答えたらいいのかわからず、ヘンな声を上げてしまう。
サカエくんの方を見ると、いつものクールな顔で、たんたんと説明をはじめた。
「ポピー。お前が、一番初めの審査だ。……そういえば、以前来たときは、ヘンな質問攻めをしてしまって悪かったな」
「ヘンな質問?」
思わずサカエくんを見上げたとき、ポピーがフフフ、と上品に口元を抑えるしぐさをした。
「雪之町さんったら、涼しげな顔で、あんなことを……。本当に面白い方ですよね」
「な、なになに? わたしにも教えてよ、サカエくん!」
「おちつけ」
眉間にシワを寄せながら、顔をしかめるサカエくん。
でもでも、ポピーにあそこまで言われたら、気になっちゃうもん。
引き下がれないよ。
サカエくんのことを知りたい欲望が、むくむくわきあがってくるんだもん。
「ポピー、何を言われたの?」
「フフ。”お前はオンナのアンドロイドか? オトコのアンドロイドだったら、オンナのプログラムをインストールしろ”って、言われたんですよ」
「ええーッ」
なにそれー! そんなあ!
サカエくんが、そこまでポピーのこと、好きだったなんて……。
これ、もうポピーが優勝じゃないのっ?
だってさっきのって、ポピーがあまりにも気に入ったから、性別を変えてまで結婚したいってことじゃん!
こんなの、もう審査する意味あるのっ?
「くやしいっ!」
「なにか、誤解してないか? さっきの質問をした理由だが、この星のアンドロイドは、ほとんどがオトコの性別なんだ。他の星で役に立つ力仕事をさせるために、開発されたためだろう。だから、ポピーにその質問をしただけだ」
「そうなんですよ。でも、いきなり性別を変えろなんて言われて、つい笑っちゃって」
肩を落としながらも、わたしはなんとか顔を上げる。
「そうなんだ……。でも、なんでそんなにポピーのこと、気にいったの? サカエくん」
「ああ、それは」
サカエくんが、その時のことを思い出すように、あごに手をあてた。
「えっ」
そう言われると、わたしはなんと答えたらいいのかわからず、ヘンな声を上げてしまう。
サカエくんの方を見ると、いつものクールな顔で、たんたんと説明をはじめた。
「ポピー。お前が、一番初めの審査だ。……そういえば、以前来たときは、ヘンな質問攻めをしてしまって悪かったな」
「ヘンな質問?」
思わずサカエくんを見上げたとき、ポピーがフフフ、と上品に口元を抑えるしぐさをした。
「雪之町さんったら、涼しげな顔で、あんなことを……。本当に面白い方ですよね」
「な、なになに? わたしにも教えてよ、サカエくん!」
「おちつけ」
眉間にシワを寄せながら、顔をしかめるサカエくん。
でもでも、ポピーにあそこまで言われたら、気になっちゃうもん。
引き下がれないよ。
サカエくんのことを知りたい欲望が、むくむくわきあがってくるんだもん。
「ポピー、何を言われたの?」
「フフ。”お前はオンナのアンドロイドか? オトコのアンドロイドだったら、オンナのプログラムをインストールしろ”って、言われたんですよ」
「ええーッ」
なにそれー! そんなあ!
サカエくんが、そこまでポピーのこと、好きだったなんて……。
これ、もうポピーが優勝じゃないのっ?
だってさっきのって、ポピーがあまりにも気に入ったから、性別を変えてまで結婚したいってことじゃん!
こんなの、もう審査する意味あるのっ?
「くやしいっ!」
「なにか、誤解してないか? さっきの質問をした理由だが、この星のアンドロイドは、ほとんどがオトコの性別なんだ。他の星で役に立つ力仕事をさせるために、開発されたためだろう。だから、ポピーにその質問をしただけだ」
「そうなんですよ。でも、いきなり性別を変えろなんて言われて、つい笑っちゃって」
肩を落としながらも、わたしはなんとか顔を上げる。
「そうなんだ……。でも、なんでそんなにポピーのこと、気にいったの? サカエくん」
「ああ、それは」
サカエくんが、その時のことを思い出すように、あごに手をあてた。