街角ファンタジーボックス
5. チャルメラ
夜になると何処からともなく聞こえてくるあの音、、、。
リアカーを引っ張っておじさんが売り歩いていたのはいつのことだろう?
駅前通りにも夜になると屋台が並ぶ。 ここで最初に立ったのはラーメン屋のおじさんだった。
「他の町で店を出してたんだけど火事で焼け出されちゃってさあ、、、。 そこじゃあやれなくなったんだ。」
苦笑いしながらラーメンを作ってくれるのは熊太郎の愛称で呼ばれていた大二郎さん。
「売り尽くした日はいいんだけどさあ、雨が降ったりすると残っちゃうんだよねえ。 家族でラーメンばかり食べてられないし、近所にあげるのも、、、。」
コップの水を飲み干して額の汗を拭います。
朝から鍋と睨めっこしながらご自慢のスープを拵えて夜になったら麺を抱えて出発。
顔馴染みの人たちもおじさんを見付けると飛び込んでくるんだそうで、、、。
土日はさすがに人通りも少ないから屋台は休み。
その代わりに月曜日はさっさと売り切れてしまうらしい。
でも何でラーメン屋にはチャルメラなんだろう? 雰囲気合ってるよね。
美味しいラーメンに当たればいいけど、「ん?」ってラーメンに当たると宝籤に外れたより悔しいのはなぜ?
寒くなってくると妙に恋しいんだよなあ 熱々のラーメンが、、、。
一杯の掛けそばならドラマにもなるけど一杯のラーメンじゃあドラマにはならないな。
というわけで今夜も熊太郎は特製のラーメンを拵えて夜の町で売り歩くのでした。
車で走ってるとね、玄関から飛び出してくる人が居ます。
受験勉強中の息子に食べさせるんだとか言って丼を二つ持って行きます。 (なぜだろう?)と思ったらその親父さんも一緒に食べるんだって。
だからね、そんなときには少し大盛りにするんだ。 「よろしく言ってやってくださいな。」って。
時々はワゴンの前にテーブルを出して外で食べてもらうことも有る。 外で食べるラーメンはこれまた美味いもんだ。
寒い日に外で食べるラーメンは格別だねえ。 スープが身に沁みる。
リアカーを引っ張っておじさんが売り歩いていたのはいつのことだろう?
駅前通りにも夜になると屋台が並ぶ。 ここで最初に立ったのはラーメン屋のおじさんだった。
「他の町で店を出してたんだけど火事で焼け出されちゃってさあ、、、。 そこじゃあやれなくなったんだ。」
苦笑いしながらラーメンを作ってくれるのは熊太郎の愛称で呼ばれていた大二郎さん。
「売り尽くした日はいいんだけどさあ、雨が降ったりすると残っちゃうんだよねえ。 家族でラーメンばかり食べてられないし、近所にあげるのも、、、。」
コップの水を飲み干して額の汗を拭います。
朝から鍋と睨めっこしながらご自慢のスープを拵えて夜になったら麺を抱えて出発。
顔馴染みの人たちもおじさんを見付けると飛び込んでくるんだそうで、、、。
土日はさすがに人通りも少ないから屋台は休み。
その代わりに月曜日はさっさと売り切れてしまうらしい。
でも何でラーメン屋にはチャルメラなんだろう? 雰囲気合ってるよね。
美味しいラーメンに当たればいいけど、「ん?」ってラーメンに当たると宝籤に外れたより悔しいのはなぜ?
寒くなってくると妙に恋しいんだよなあ 熱々のラーメンが、、、。
一杯の掛けそばならドラマにもなるけど一杯のラーメンじゃあドラマにはならないな。
というわけで今夜も熊太郎は特製のラーメンを拵えて夜の町で売り歩くのでした。
車で走ってるとね、玄関から飛び出してくる人が居ます。
受験勉強中の息子に食べさせるんだとか言って丼を二つ持って行きます。 (なぜだろう?)と思ったらその親父さんも一緒に食べるんだって。
だからね、そんなときには少し大盛りにするんだ。 「よろしく言ってやってくださいな。」って。
時々はワゴンの前にテーブルを出して外で食べてもらうことも有る。 外で食べるラーメンはこれまた美味いもんだ。
寒い日に外で食べるラーメンは格別だねえ。 スープが身に沁みる。