街角ファンタジーボックス
8. 紙芝居
ずっとずっと昔、そのまたずっと昔、公園で遊んでいる子供たちに紙芝居を見せているおじさんが居た。
「今日も黄金バットが颯爽と現れるのじゃ。」 おじさんは子供たちを見掛けると元気に声を掛ける。
その声に集まってきた子供たちはおじさんから飴玉を買うとずらりと並んで座り込んだ。
いつの間にか通りがかりの兄ちゃんたちまで集まってきてワクワクしながら紙芝居を見ている。
今ではすっかり見なくなってしまったね。
子供たちは電子ゲームを片手にお喋りもせずに並んで座っている。
これじゃあこの国は元気にならんなあ。
だって誰かを打ち負かすことしか興味が無いようじゃ安心して道も歩けん。
人を見たら悪党と思え。 みんながそう思っているとしたら寂しい限りじゃの。
おじさんは笑わなくなった子供たちを見ながらそう呟いた。
「今日も黄金バットが颯爽と現れるのじゃ。」 おじさんは子供たちを見掛けると元気に声を掛ける。
その声に集まってきた子供たちはおじさんから飴玉を買うとずらりと並んで座り込んだ。
いつの間にか通りがかりの兄ちゃんたちまで集まってきてワクワクしながら紙芝居を見ている。
今ではすっかり見なくなってしまったね。
子供たちは電子ゲームを片手にお喋りもせずに並んで座っている。
これじゃあこの国は元気にならんなあ。
だって誰かを打ち負かすことしか興味が無いようじゃ安心して道も歩けん。
人を見たら悪党と思え。 みんながそう思っているとしたら寂しい限りじゃの。
おじさんは笑わなくなった子供たちを見ながらそう呟いた。