幼なじみ~Save the Earth0 Epi.1~
「ただいま。」


いつものように、何食わぬ顔で家に入る


「おかえり、海雨。ちょっといい?」


その日に限って、母親の様子がおかしかった



「何?お母さん。」


「最近、変な噂を聞いたわ。」


「変な噂?」


「あなたが男の子と、一緒にそこの角で…
その……」



誰かに見られてた


炎とキスしているところを


途端に顔が、かあっ…と熱くなった


「ねえ、海雨。
あなたは何をしてるの?
そんな、はしたない真似して…」


「はしたない?」


「そうよ。
年頃の女の子が外で…」



私は、母親の元から離れた



そうだ 分かっていた


母親は、こういう人なのだ




「海雨!」


「分かったわよ。
二度と、そんな事しないから。」


私は、振り返ることもなく、自分の部屋へと向かった



< 14 / 40 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop