幼なじみ~Save the Earth0 Epi.1~
「なあに?炎。
気になるじゃない。」


「だから、いいって。
ご飯作るから。」


「ウソ!炎が!」


「じゃあ、海雨作る?」


炎は冷蔵庫の中をのぞいた


「肉もあるし、キャベツもあるし、ネギはあったよな。
よし、回鍋肉でもつくるか。」


「え!作れんの?」


「うん。母さんがよく作るから。」


炎はそう言って、次々と下ごしらえしていく


「すごい…」


「海雨もなんか作る?」


「私?ははは…
じゃあ、サラダでも…」


「OK。」


私が、レタスを洗い、豆腐を切ってその上に乗せる間に炎は既に味付けに入っている


「その小瓶、なに?」


「甜麺醤(テンメンジャン)甘味噌。」


味付けも本格的だ



「す、すごいね。」


「ああ、母さんがね。
中国に行くと、いつも買ってくるんだ。」


ウソ!日本で売ってるもんじゃないの?


そんなこと聞くと、匂いまで違うような気がする


「で~きた。」


私たちは親が反対しているって言う事を忘れて、炎の作った回鍋肉と、私が作った(?)豆腐サラダを夕食に食べた
< 33 / 40 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop