幼なじみ~Save the Earth0 Epi.1~
炎は私の顔を見た

「ねえ、炎。」

「ダメ。」

「なんで!」

「ダメなものはダメ!」

炎はかたくなに拒んだ

「じゃあ…寝付くまででいいから、ここにいて。」

私は炎の袖をつかんだ

炎は、ため息をつくと、仕方ないって顔で微笑んだ

「いいよ。」

「ありがとう、炎。」

私はほっとして、布団の中に入った

炎はあぐらをかきながら、私を見ていてくれる

その間にも、嵐は容赦なく家に襲い掛かった

大きな炎の家もさすがに、ギシギシ音を立てていた

なんとなく布団の中に頭を隠した私に、炎は手をつないでくれた

「炎…」

「これなら怖くないだろ。」

私はうなづくと、目を閉じた

昼間、お母さんとケンカしたからだろうか、すぐに私はウトウトし始めた

「海雨…」

遠くから炎の声が聞こえてくる

意識が遠のいている私には、返事をすることができなかった

炎は握っていた私の手を布団の中に入れた

「おやすみ。」

その言葉の後、私の唇には柔らかいものが触れた

それは炎の唇だと分かったのは、炎が二階への階段を昇っていく時だった



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