幼なじみ~Save the Earth0 Epi.1~
私は茶の間のテレビの前に座った


炎はキッチンで、ジュースを注いでくると、私の目の前に置いてくれた


「ありがとう。」


私がそう言って、ジュースを飲んでいると、炎も隣に座る


「それで?
どこ、教えて欲しいの?」


炎は手のひらを、ヒラヒラさせた


「へへへ……ばれた?」


「海雨がうちに来るのって、それ以外ないだろ?」


「失礼ね。
その他もあるわよ。」


私は怒りながら、カバンからノートを取った


「その他って、あとマンガ借りるくらい?」


私はその一言で、あることを思い出した


「あっ!
そういえば、炎から借りてたマンガ…」


私は慌てて、カバンの中をあさった


「あ!あった。」


私は中から、一冊のマンガを取り出した


「はい。」


私がそのマンガを炎に渡すと、炎は不思議そうに中身を見た


「これ、だいぶ前に貸してたヤツだろ。」


「ごめん、ごめん。」


「貸したのも忘れて、失くしたと思ってた。」


炎はため息をついた


「それ面白かったよ。
続きある?」


「続きって、もう全巻そろってるって。」


「ええ!ウソ~!」


「そんなに気に入ったんだったら、持っていけば?
カバンに入るんじゃない?」


炎は呆れてた


「本当?やったあ!」


私はマンガの続きを、一気に読めることに、はしゃいでいた


「仕方ないな。
カバン持って、部屋に来いよ。」


炎は立ち上がると、私に手招きをした


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