幼なじみ~Save the Earth0 Epi.1~
「待って!」


炎は私の腕を掴んだ


「どうして?」


笑い飛ばされるかと思っていたのに、炎の顔は真剣だった


「どうしてって…
私たち従兄弟だし、伯父さんや叔母さんも、びっくりしちゃうよ。」


私はごまかした



「そんなこと…関係ないよ。」


炎は私の手を握った


「炎…」


「従姉妹だって、結婚できるんだぜ。」


炎はニコッと笑った



私は自分の気持ちが、炎に届いたような気がした


「わ、私でいいの?」


その時の炎の顔に、ドキッとした


自分だけを、真っ直ぐに見つめる瞳


「俺でいいの?」


炎以外、考えられなかった



そして、二人はじっと見つめあうと、お互い赤い顔をしながら、唇を重ね合わせた


目をつぶっているせいか、炎の唇の感触が、自分の唇を介して、身体全部に伝わる



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