とある村の怖い話
言いながら画面が大きくブレた。
暗い山道が映し出される。
「まだ充電はあるのか?」
『大丈夫だ。昼の内にこっそり充電もさせてもらった』
雄一がズボンのポケットから充電器を取り出してみせた。
村へ入ることができたときのために、予め持っていたみたいだ。
達也は呆れたような、関心したようなため息をついた。
『これから先も下り坂が続くから、一旦通話を切るぞ』
「ちょっと、待って。山を下りきったあとはどうするつもりだ? そのまま鳥居から出ることができるのか?」
達也からの質問に雄一は黙り込んでしまった。
『……わからない。だけど入れたんだから出ることもできるんじゃないか?』
「昼間、畑のじいさんにまた会ったんだ。村に入って出てきた人は誰もいないって言ってた」
『それなら、俺たちが最初の脱出者になる。そうだろ?』
カメラが夏美へ向かう。
夏美はさっきよりも更にしっかりした様子で『そうだね』と、頷いた。
そこにはもう、外に怯えて引きこもっていた夏美の様子はなかった。
暗い山道が映し出される。
「まだ充電はあるのか?」
『大丈夫だ。昼の内にこっそり充電もさせてもらった』
雄一がズボンのポケットから充電器を取り出してみせた。
村へ入ることができたときのために、予め持っていたみたいだ。
達也は呆れたような、関心したようなため息をついた。
『これから先も下り坂が続くから、一旦通話を切るぞ』
「ちょっと、待って。山を下りきったあとはどうするつもりだ? そのまま鳥居から出ることができるのか?」
達也からの質問に雄一は黙り込んでしまった。
『……わからない。だけど入れたんだから出ることもできるんじゃないか?』
「昼間、畑のじいさんにまた会ったんだ。村に入って出てきた人は誰もいないって言ってた」
『それなら、俺たちが最初の脱出者になる。そうだろ?』
カメラが夏美へ向かう。
夏美はさっきよりも更にしっかりした様子で『そうだね』と、頷いた。
そこにはもう、外に怯えて引きこもっていた夏美の様子はなかった。