とある村の怖い話
「たぶん、この先にあの洞窟があるんだと思います」
真っ直ぐに登ればいまよい村に出てしまうから、ここを行くしか無い。
達也は覚悟を決めたように木をまたいで先へと進んだ。
木々の間を縫うようにして作られた小道は山の奥へと続いていく。
この道を少しでもそれたらすぐに遭難してしまいそうな危うさがあった。
その時草木をかき分けるようなガサガサという音が聞こえてきて達也が咄嗟に身を屈めた。
低くなったカメラの画面上でヘビが横切っていく。
「ヘビだ。この山はヘビが多いみたいです」
雄一が殺したのと同じ種類をヘビを見送ったあと、再び歩き出す。
それからしばらくしたところで、左手に大きな岩場が見え始めた
「あそこだ!」
達也が岩場へとかける。
そこは確かに洞窟のように大きな穴が開いていて、その穴を隠すように木の枝が積み上げられていた。
達也は一旦カメラを地面に置くと、その枝を取り払いはじめた。
一本の大きな枝を引き抜くと、あとは崩れるようにして枝が足元へと転がっていく。
「よし、これで入れる」
達也がカメラを抱え直して洞窟の中を映し出した。
カメラのライトが届く範囲には誰もいないようだ。
真っ直ぐに登ればいまよい村に出てしまうから、ここを行くしか無い。
達也は覚悟を決めたように木をまたいで先へと進んだ。
木々の間を縫うようにして作られた小道は山の奥へと続いていく。
この道を少しでもそれたらすぐに遭難してしまいそうな危うさがあった。
その時草木をかき分けるようなガサガサという音が聞こえてきて達也が咄嗟に身を屈めた。
低くなったカメラの画面上でヘビが横切っていく。
「ヘビだ。この山はヘビが多いみたいです」
雄一が殺したのと同じ種類をヘビを見送ったあと、再び歩き出す。
それからしばらくしたところで、左手に大きな岩場が見え始めた
「あそこだ!」
達也が岩場へとかける。
そこは確かに洞窟のように大きな穴が開いていて、その穴を隠すように木の枝が積み上げられていた。
達也は一旦カメラを地面に置くと、その枝を取り払いはじめた。
一本の大きな枝を引き抜くと、あとは崩れるようにして枝が足元へと転がっていく。
「よし、これで入れる」
達也がカメラを抱え直して洞窟の中を映し出した。
カメラのライトが届く範囲には誰もいないようだ。