とある村の怖い話
「雄一、いるのか? いたら返事してくれ!」
達也の声がトンネルの中のように響く。
洞窟の奥はかなり深いようで歩いても歩いても先が見えない。
ヒヤリとした空気が達也の体に絡みついて不快感が増していく。
「雄一、俺だ! 達也だ!」
「達也?」
その声が更に奥から聞こえてきて達也は息を飲んだ。
カメラを向けると憔悴しきった表情の雄一が岩場に隠れるようにして座っていた。
「雄一!!」
すぐさま駆け寄っていく達也に雄一はとまどいの表情を浮かべている。
「達也、お前なんでここに?」
「なんだかわからねぇけど入ることができたんだよ! 雄一が通話切らずにいてくれたおかげで、この洞窟の場所もすぐにわかった」
早口に説明していた達也がふとこの場所に雄一以外の人がいることに気がついてカメラをそちらへ向けた。
岩の隙間で目を閉じて倒れている女がいる。
まだ若くて顔立ちはとても綺麗だ。
「この子は山田美加さんだ。ホストに貢いで大学をやめたってニュースでは言ってた」
達也の声がトンネルの中のように響く。
洞窟の奥はかなり深いようで歩いても歩いても先が見えない。
ヒヤリとした空気が達也の体に絡みついて不快感が増していく。
「雄一、俺だ! 達也だ!」
「達也?」
その声が更に奥から聞こえてきて達也は息を飲んだ。
カメラを向けると憔悴しきった表情の雄一が岩場に隠れるようにして座っていた。
「雄一!!」
すぐさま駆け寄っていく達也に雄一はとまどいの表情を浮かべている。
「達也、お前なんでここに?」
「なんだかわからねぇけど入ることができたんだよ! 雄一が通話切らずにいてくれたおかげで、この洞窟の場所もすぐにわかった」
早口に説明していた達也がふとこの場所に雄一以外の人がいることに気がついてカメラをそちらへ向けた。
岩の隙間で目を閉じて倒れている女がいる。
まだ若くて顔立ちはとても綺麗だ。
「この子は山田美加さんだ。ホストに貢いで大学をやめたってニュースでは言ってた」