ずぶ濡れ女子の誘惑に負けてHしてしまったけど、どうやらHしてはいけない子だったようです。
ザーーーーーッ…
外ではまだ、雨が降っていた。というか、帰ってきた時より雨が強くなっているようだ。窓を叩く雨音が大きくなっている。
回し終えた彼女の洗濯物を部屋に干し、扇風機を当てる。
「それはそうと……」
スマホの時間を見る。もう、夜の9時だ。彼女は小さいテーブルに凭れながら、テレビを見て笑っていた。
「あの、もう9時だけど……服はまだ乾いてないから、俺の服で帰ってもいいので帰りましょう。俺、送りますよ……」
「……ここに泊まる」
「え?」
「お兄さん一人暮らしでしょ?ここに泊めてよ」
「そ、それはちょっと……」
「彼女さんに怒られちゃう?」
「い、いや、彼女はいないですけど……」
「だったら大丈夫じゃないですか。一泊だけでいいから、ね?」
「そんな、こ、困ります!帰りましょう!」
「ヤダ!帰りたくないっ!」
「えぇ~……」
どうしたらいいんだろうと、頭を掻きながら困っていると。
ブーッ ブーッ……
彼女のスマホが鳴った。
「……たっくんだ」
「ほ、ほら、彼氏さんも心配してるんですよ。だから、帰りましょ──」
───ゴトン。
スマホが床に落ちる音がした、のと同時に……
「んぐっ」
俺の身体が押し倒され、唇が塞がれた。彼女だ。彼女が馬乗りになり、俺の唇にキス、した。
「ちょっ……んっ……」
カタカタと、彼女のスマホが床の上で揺れている。でも、彼女は着信を取らず、夢中で俺の唇を何度も濡らした。
カタッ……
しばらくして、彼女のスマホのバイブが止まると、彼女のキスも止まった。
「も……帰りましょう」
はあはあと、息が上がる。本当にさっさと帰ってほしい。でないとこれ以上はもう、俺の理性が持たない。
でも彼女は──
「……帰らない。今夜はあなたと一緒に居る。たっくんが誰かとシたように、私もあなたと──……」
そう言って彼女は、ばっと服を脱いだ。露になる、彼女の艶やかな肌。全裸。服を脱ぐと同時に、たゆりと、彼女の果実が大きく揺れた。彼女の茂みの下で、俺のムスコがムクムクと沸き立つ。
少しの間、俺と彼女は見つめ合うと──……彼女は、俺の唇に吸い付くようにキスした。
ザーーーーーッ……
俺の理性は、大きな雨音に紛れて流れていった。