ずぶ濡れ女子の誘惑に負けてHしてしまったけど、どうやらHしてはいけない子だったようです。
「あれ……?」
翌朝。激しく降っていた雨は止み、柔らかな朝日がカーテンの隙間から零れ、寝室に射していた。
目が覚めると、全裸の俺だけがベッドにいた。彼女も、昨日干していた彼女の洋服もなくなっていた。あれは夢だったのかなと思ったが、昨日彼女が着ていた黒いTシャツが綺麗に畳まれて、ベッドの端に置かれていた。そして、そのTシャツの上に、ノートの切れ端の書き置きがあった。
『昨日はお酒に酔っていたとはいえ、たくさんご迷惑をかけてしまい、すみませんでした。洗濯物、持って帰って洗おうと思ったのですが……そのままお返しします。すみませんが、そちらで洗濯お願いします。
すみませんでした。そして、ありがとうございました。』
綺麗な文字で、そう書かれていた。
「そっか……戻ったか。だよなぁ」
はぁ~……と、大きく溜め息をついた。もしかしたら、このまま俺の彼女に──……なんて、少しでも期待してしまった自分が恥ずかしくなった。
「……シャワー浴びよ」
そう言いながら、俺はベッドから出た。