次期ホテル王として戻ってきたイジワル幼馴染に溺愛されています
逃げてるつもりはなかった。ただ、最近は忙しさもあって、達成さんのことを好きだと自覚してから、二人きりで顔を合わせる機会がなかったからパニックになっているだけだ。
彼が思わせぶりなことばかり言うから。
期待してはダメだと分かっているのに、期待してしまう。
「なら、こっちを向いてください」
「む、無理……」
真っ赤になった顔を見られたくなくて、自然と俯いてしまう。だけど、彼が見逃してくれるはずもなく。
彼は髪をかき分けると、私の顔を覗き込んできた。
「なんて顔してるんです」
「たっ、たっちゃんが変なこと言うから……!」
「変なこと?」
「恋人だとか、触らせるな、とか。そんなこと言われたら、私っ……」
勘違いしちゃう。
そうぽつりと呟いた言葉が、やけに大きく響いて、くらくらと目眩がしそうだった。
「いいよ、勘違いして」
「へ……?」
あっという間に彼の顔が近付いてきて、唇に柔らかいものが当たる。
一瞬だった。すぐに離れていった熱を目で追いかける。
物欲しそうな目をしていたのか、彼はクスッと笑うと、もう一度私に口づけた。
「……このまま、部屋に行こうか」
彼が思わせぶりなことばかり言うから。
期待してはダメだと分かっているのに、期待してしまう。
「なら、こっちを向いてください」
「む、無理……」
真っ赤になった顔を見られたくなくて、自然と俯いてしまう。だけど、彼が見逃してくれるはずもなく。
彼は髪をかき分けると、私の顔を覗き込んできた。
「なんて顔してるんです」
「たっ、たっちゃんが変なこと言うから……!」
「変なこと?」
「恋人だとか、触らせるな、とか。そんなこと言われたら、私っ……」
勘違いしちゃう。
そうぽつりと呟いた言葉が、やけに大きく響いて、くらくらと目眩がしそうだった。
「いいよ、勘違いして」
「へ……?」
あっという間に彼の顔が近付いてきて、唇に柔らかいものが当たる。
一瞬だった。すぐに離れていった熱を目で追いかける。
物欲しそうな目をしていたのか、彼はクスッと笑うと、もう一度私に口づけた。
「……このまま、部屋に行こうか」