次期ホテル王として戻ってきたイジワル幼馴染に溺愛されています
「お疲れ様です」

 カンファレンスルームに入ると、他部門のスタッフや上司も多いためか、挨拶を無視されることはなかった。
 むしろ、疲れている私を見て、近くに座っていた厨房のスタッフが大丈夫かと声をかけてくれる。

 今回、委員会メンバーとして参加しているのは、フロントスタッフとコンシェルジュ、そして調理スタッフとイベント関連に従事する人たちだった。
 フロントスタッフとコンシェルジュは、常日頃お客様と接する立場として、当日のアテンドをスムーズに行うための計画を練る必要がある。調理スタッフはパーティーで用意される料理のメニューを、イベントスタッフは全体の進行をしており、会場の飾り付けや備品の手配などを主に担当することになっていた。

 この周年記念の企画推進委員会の任期は五年になっており、選ばれたスタッフたちは通常業務の他に委員会の業務を行わねばならない。
 五年ごとの区切りで大なり小なり周年記念を行うが、次にくる百周年はロイヤル・ローズ東京にとって、とても大切な日だ。

 だから、先輩たちに至っては選りすぐりの人材が集められている。そんな中で、私は一番年下だった。これでもまだ新人の区切りなのだから、末恐ろしい。

「全員、集まりましたね」
< 63 / 150 >

この作品をシェア

pagetop