次期ホテル王として戻ってきたイジワル幼馴染に溺愛されています
09 とろけ落ちる愛
達成さんがホテルに来てから一ヶ月と少しが経った。
相変わらずコンシェルジュの業務は忙しいものの、今はそれにプラスして創立記念パーティーの準備が忙しく、てんやわんやしている。
元々、一年前から計画や予算取りが始まっており、半年前から計画の仔細を詰め、実際に必要なものなどの準備、来賓リストの整理やゲストをお招きするための手配などを進めてきた。スタッフたちの当日の動きを詰め、リハーサルを行う段取りもできている。
そうして準備は順調に進んでいると思われたが、やはり直前になると忙しくなるものだ。委員会のメンバーたちは通常業務に加えて、それぞれの仕事をこなしており、私も疲労のピークを迎えていた。
ふらふらとスタッフ用の裏通路を歩き、宿直室へ向かう。
夜間担当のスタッフは仮眠時間が設けられており、数時間だけ睡眠を取ることができた。宿直室に入った者へはよっぽどのことがない限り、仕事は振られない。
ただし、指名で呼ばれてしまう場合は別だった。
「宮園さん。いつものお客様からご依頼が来ています」
宿直室の扉を開ける寸前でインカムから連絡が飛んでくる。
本来ならば、既に宿直室に入っていてもおかしくない時間だ。前の作業が長引いて三十分ほど後ろ倒しになったにも関わらずこの仕打ち。
もはや嫌がらせでしかないように思えるけれど、私はパンと両頬を叩くと、緩めていたスカーフを結び直した。
相変わらずコンシェルジュの業務は忙しいものの、今はそれにプラスして創立記念パーティーの準備が忙しく、てんやわんやしている。
元々、一年前から計画や予算取りが始まっており、半年前から計画の仔細を詰め、実際に必要なものなどの準備、来賓リストの整理やゲストをお招きするための手配などを進めてきた。スタッフたちの当日の動きを詰め、リハーサルを行う段取りもできている。
そうして準備は順調に進んでいると思われたが、やはり直前になると忙しくなるものだ。委員会のメンバーたちは通常業務に加えて、それぞれの仕事をこなしており、私も疲労のピークを迎えていた。
ふらふらとスタッフ用の裏通路を歩き、宿直室へ向かう。
夜間担当のスタッフは仮眠時間が設けられており、数時間だけ睡眠を取ることができた。宿直室に入った者へはよっぽどのことがない限り、仕事は振られない。
ただし、指名で呼ばれてしまう場合は別だった。
「宮園さん。いつものお客様からご依頼が来ています」
宿直室の扉を開ける寸前でインカムから連絡が飛んでくる。
本来ならば、既に宿直室に入っていてもおかしくない時間だ。前の作業が長引いて三十分ほど後ろ倒しになったにも関わらずこの仕打ち。
もはや嫌がらせでしかないように思えるけれど、私はパンと両頬を叩くと、緩めていたスカーフを結び直した。