斑くんの激重愛に抗うためには
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 ついてきてほしいところがある、と言われて。

 到着した先に、薄暗~い倉庫があったらどうする?


 進藤くんいわく、知り合いがやっている飲食店なんだって。

 全然見えないんだけど?


 そして案の定、中にはいかにもな不良で溢れていた。

 

「……騙したんだ?」

「ごめんごめん、そういう命令だったからさ」



 へらへらした態度に苛立ちがたぎる。

 こっちは大事なことなのかと親切心でついて行ってあげたのにね。

 まぁ進藤くんにとっては、充分大事なことになるのかな。



「お~、この子がマダラの女かあ」



 奥から金髪の男が現れた。周りの反応から察するに、この集団のリーダーみたいだ。

 なるほどね。斑くんの喧嘩相手ってこと。


 こんな状況なのに、頭はひどく冷静だ。

 逃げ道はとうに塞がれている。私一人じゃ勝ち目などない。

 ──斑くんのことを、絶対守る。

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