斑くんの激重愛に抗うためには

 そもそも斑くんとは付き合ってもいないけど。問題はそこじゃない。

 一色の狙いは斑くんなんだから。

 絶対に、ここへ呼び出す流れになる。



「わ、私が自分で言いますよ?」

「大丈夫大丈夫。なあ、ほら。渡せ?」



 また一色の空気が変わった。

 自分に武力があると自覚しているからこその言動だろう。逆らう人などいないという自信を感じる。

 強さだけでなんでも思い通りになったら、誰も苦労しないのに。



「……別に、報告する義理はないんじゃないですか?」



 怖がる様子なんて見せない。

 だけど、ちょっと言い方に刺があったかも、と後悔したら。



「あっそ。残念」



 彼はつまらなそうに私を見て。



「黙っておれの言うこと聞いてりゃよかったのにね」



 ゆっくり私を押し倒した。

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