斑くんの激重愛に抗うためには
……本当はわかってる。
こんな関係、続けない方がいいって。
両親からのメッセージは毎日届いている。心配の言葉や、いつ戻れるのか、安否確認など。『大丈夫だよ』って返すたび、胸がチクリと痛むんだ。
私だって守られるのにはうんざりだよ。
でも、この甘い日々は奪われたくないの。
幸せなはずなのに、中で不安も燻っていて。
怖いから、何も聞けずじまいだった。
……うん、やっぱりよくないよね。
このままじゃ、中途半端だ。
斑くんのそばにいられるのは嬉しい。だけど、それだけで本当にいいの?
いいわけない。私、全然斑くんに返せてないんだもん。
何もやらなくていいって、私はやりたいんだからやらせてほしい。
だから関係を進めるためにも。
私がやるべきことは──。