斑くんの激重愛に抗うためには
♡
♡
授業中。斑くんに干渉されない時間。
みんながノートに板書を写す中、私は一人で暴れそうな鼓動を抱えていた。
斜め前方に、進藤くんの後ろ姿が見える。
本当なら、無視する方が安全なんだけど……。
机から紙切れを取り出す。捨てられず、ファイルに挟まったままだった進藤くんのメッセージ。
その裏に、ノートを取るふりをしてペンを走らせた。
──あれから一色はどうしてる?
私と斑くんが今みたいになった発端。
それが完全に解消されているとわかれば、私が守られる理由はなくなるはず。
書き終えた紙を折り畳む。
先生が黒板の方を向いたのを確認しながら、ミカちゃんの肩を叩いた。
「……これ、進藤くんまで回してくれる?」
こっそりささやき、紙を手渡す。
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授業中。斑くんに干渉されない時間。
みんながノートに板書を写す中、私は一人で暴れそうな鼓動を抱えていた。
斜め前方に、進藤くんの後ろ姿が見える。
本当なら、無視する方が安全なんだけど……。
机から紙切れを取り出す。捨てられず、ファイルに挟まったままだった進藤くんのメッセージ。
その裏に、ノートを取るふりをしてペンを走らせた。
──あれから一色はどうしてる?
私と斑くんが今みたいになった発端。
それが完全に解消されているとわかれば、私が守られる理由はなくなるはず。
書き終えた紙を折り畳む。
先生が黒板の方を向いたのを確認しながら、ミカちゃんの肩を叩いた。
「……これ、進藤くんまで回してくれる?」
こっそりささやき、紙を手渡す。