隣の部署の佐藤さんには秘密がある
18.お揃いのストラップ
『おはよう。体調大丈夫?』
佐藤さんの連絡は朝の5時に来ていた。今日は朝早くから撮影だったのに、遅くまで飲んだくれに付き合ってくれたのだ。強めのカクテルを何杯か飲んだ私は、足元がおぼつかなかった。佐藤さんは家まで送ると言ってくれたけれど、おうちデートの写真を見てしまった後だったからとてもお願いできなかった。
なんとか自力で帰宅して、倒れるように眠って今起きた。強いお酒を飲んだものの思ったほど辛くないのは、健斗さんがうまくやってくれたのだろう。
『昨日はありがとうございました。撮影頑張ってください。』
返信して天井を見上げた。このままゴロゴロしていてもいいが、今日は佐藤さんの写真がクロードのショップに出る。
「行ってみよう。」
シャワーを浴びて着替えると、手早く準備して堂島屋へ向かった。
日曜日の堂島屋は混雑していた。いつもはサンチェス=ドマーニへ向かうところだが今日は違う。私は同じフロアにあるクロードのショップへ向かった。クロードのショップがどこにあるのか覚えていなかったけれど、遠目ですぐにわかった。佐藤さんの特大のポスターが何枚も貼られている。
「すご……」
佐藤さんのポスターもすごいけれど、クロードのショップには人が溢れていた。私はポスターの佐藤さんと目を合わせないようにしながらクロードの店内へ足を踏み入れた。
クロードは、サンチェス=ドマーニより安価ではあるがそれなりの値段はする。世の女性たちは自分が思っている以上にお金を持っている。そう思ったのだけれど、クロードへ入って来るお客さんは商品には目もくれず、レジの脇に置いてあるカタログを手にして店を出て行く。
(あれ目的ってこと!?)
洋服を見ているお客さんもいるが、カタログをもらうついでのようだ。あのカタログの表紙は佐藤さんだ。顔が見えている佐藤さんは無双。こうなることは必然と言える。私は何かの監督のようにうんうんと頷きながら静かにクロードのショップを出ると、何事もなかったかのようにサンチェス=ドマーニのショップへ向かった。
佐藤さんの連絡は朝の5時に来ていた。今日は朝早くから撮影だったのに、遅くまで飲んだくれに付き合ってくれたのだ。強めのカクテルを何杯か飲んだ私は、足元がおぼつかなかった。佐藤さんは家まで送ると言ってくれたけれど、おうちデートの写真を見てしまった後だったからとてもお願いできなかった。
なんとか自力で帰宅して、倒れるように眠って今起きた。強いお酒を飲んだものの思ったほど辛くないのは、健斗さんがうまくやってくれたのだろう。
『昨日はありがとうございました。撮影頑張ってください。』
返信して天井を見上げた。このままゴロゴロしていてもいいが、今日は佐藤さんの写真がクロードのショップに出る。
「行ってみよう。」
シャワーを浴びて着替えると、手早く準備して堂島屋へ向かった。
日曜日の堂島屋は混雑していた。いつもはサンチェス=ドマーニへ向かうところだが今日は違う。私は同じフロアにあるクロードのショップへ向かった。クロードのショップがどこにあるのか覚えていなかったけれど、遠目ですぐにわかった。佐藤さんの特大のポスターが何枚も貼られている。
「すご……」
佐藤さんのポスターもすごいけれど、クロードのショップには人が溢れていた。私はポスターの佐藤さんと目を合わせないようにしながらクロードの店内へ足を踏み入れた。
クロードは、サンチェス=ドマーニより安価ではあるがそれなりの値段はする。世の女性たちは自分が思っている以上にお金を持っている。そう思ったのだけれど、クロードへ入って来るお客さんは商品には目もくれず、レジの脇に置いてあるカタログを手にして店を出て行く。
(あれ目的ってこと!?)
洋服を見ているお客さんもいるが、カタログをもらうついでのようだ。あのカタログの表紙は佐藤さんだ。顔が見えている佐藤さんは無双。こうなることは必然と言える。私は何かの監督のようにうんうんと頷きながら静かにクロードのショップを出ると、何事もなかったかのようにサンチェス=ドマーニのショップへ向かった。