二人で恋を始めませんか?
「茉莉花、お待たせ」
「優くん、お疲れ様でした」
18時に会社のエントランスで落ち合うと、優樹は振り返った茉莉花をひと目見るなり、驚いたように立ち尽くす。
「優くん? どうかした?」
「いや、あまりに綺麗で見とれてた」
「えっ、そんな……。せっかくだから、新しく買ったの」
そう言って茉莉花は、着ているVネックのワンピースを見下ろした。
少し光沢のあるシャンパンベージュのワンピースは、質の良い生地でスカートもふわりと華やかに揺れる。
桜貝のネックレスとピアスを着け、髪型は大人っぽくアップでまとめた。
「これなら、優くんと並んでもおかしくないかな?」
「とんでもない。綺麗すぎて、俺の方が緊張しそうだ」
「ふふっ、まさか。優くん、今日で32歳だよ? とってもダンディな大人の男性」
「茉莉花にふさわしい男でいなきゃな。では、行きますか?」
「はい」
差し出された左肘に、茉莉花は笑って右手を添える。
二人はタクシーで5つ星ホテルに向かった。
「優くん、お疲れ様でした」
18時に会社のエントランスで落ち合うと、優樹は振り返った茉莉花をひと目見るなり、驚いたように立ち尽くす。
「優くん? どうかした?」
「いや、あまりに綺麗で見とれてた」
「えっ、そんな……。せっかくだから、新しく買ったの」
そう言って茉莉花は、着ているVネックのワンピースを見下ろした。
少し光沢のあるシャンパンベージュのワンピースは、質の良い生地でスカートもふわりと華やかに揺れる。
桜貝のネックレスとピアスを着け、髪型は大人っぽくアップでまとめた。
「これなら、優くんと並んでもおかしくないかな?」
「とんでもない。綺麗すぎて、俺の方が緊張しそうだ」
「ふふっ、まさか。優くん、今日で32歳だよ? とってもダンディな大人の男性」
「茉莉花にふさわしい男でいなきゃな。では、行きますか?」
「はい」
差し出された左肘に、茉莉花は笑って右手を添える。
二人はタクシーで5つ星ホテルに向かった。