二人で恋を始めませんか?
「あれ? なんだか暗いですね。このお店で間違いないはずなんだけど」
到着すると、閉ざされたガラス扉の向こうは照明も点いておらず、スタッフも見当たらない。
「おかしいなあ」
「とにかく入ってみるか」
「そうですね」
扉を開けて、二人で中に入る。
「茉莉花、足元気をつけて」
「はい」
差し出された優樹の手を握り、恐る恐る暗い入り口を進む。
広い会場が見渡せるところまで来た時だった。
パッと辺りが明るくなり、二人は驚いて立ち止まる。
「白瀬本部長、茉莉花! 結婚おめでとう!」
沙和の声のあと、おめでとう!と皆が声を揃え、クラッカーがあちこちでパンパンと鳴り響いた。
「…………は?」
人間、心底驚いた時はこんな反応しか出来ないらしい。
茉莉花と優樹は、なにが起こったのかと呆然と立ち尽くす。
「遠距離恋愛を乗り越えて結ばれたお二人を、今夜はパーッとお祝いしちゃいまーす!」
沙和が近づいて来て二人の手を引き、メインテーブルまで案内した。
「沙和ちゃん、これってどういうこと?」
「だってお二人、結婚式は身内だけで披露宴はしないって言うからさ。みんなでお祝いしたいのにーって」
そうそう、と華恵も口を開く。
「私たちの時もパーティー開いてもらったんだもん。今日はたっぷりお祝いさせてね。というか、キュンキュンさせてー。私、大好きなの。二人のラブラブな様子が」
ええ?とひるんでいると、沙和が茉莉花の手を掴んだ。
「それでは、本部長。ちょっと奥さんお借りしまーす」
「沙和ちゃん、あの、なに?」
「いいから」
グイグイと背中を押されて、隣の控え室に連れて行かれる。
「はい、茉莉花。これに着替えて」
「これって、これ!?」
沙和が掲げて見せたのは、純白の美しいドレス。
「ウェディングドレスみたいじゃない!」
「みたいじゃなくて、そうなんだもん。茉莉花に似合いそうなの、選んだんだ。ほら、早く! みんなが待ってるよ」
「きゃー! ちょっと、脱がさないで」
「じゃあ、早く脱いでよ」
着ていた服を沙和に半分脱がされ、茉莉花は強引に着替えさせられる。
すると華恵が茉莉花のヘアメイクを整えた。
「うん、可愛いー! プリンセスみたい。あとはベールを着けて、ブーケも持ってね。よし、行くわよ」
「ええ!?」
あれよあれよと言う間に、また会場に連れ戻された。
到着すると、閉ざされたガラス扉の向こうは照明も点いておらず、スタッフも見当たらない。
「おかしいなあ」
「とにかく入ってみるか」
「そうですね」
扉を開けて、二人で中に入る。
「茉莉花、足元気をつけて」
「はい」
差し出された優樹の手を握り、恐る恐る暗い入り口を進む。
広い会場が見渡せるところまで来た時だった。
パッと辺りが明るくなり、二人は驚いて立ち止まる。
「白瀬本部長、茉莉花! 結婚おめでとう!」
沙和の声のあと、おめでとう!と皆が声を揃え、クラッカーがあちこちでパンパンと鳴り響いた。
「…………は?」
人間、心底驚いた時はこんな反応しか出来ないらしい。
茉莉花と優樹は、なにが起こったのかと呆然と立ち尽くす。
「遠距離恋愛を乗り越えて結ばれたお二人を、今夜はパーッとお祝いしちゃいまーす!」
沙和が近づいて来て二人の手を引き、メインテーブルまで案内した。
「沙和ちゃん、これってどういうこと?」
「だってお二人、結婚式は身内だけで披露宴はしないって言うからさ。みんなでお祝いしたいのにーって」
そうそう、と華恵も口を開く。
「私たちの時もパーティー開いてもらったんだもん。今日はたっぷりお祝いさせてね。というか、キュンキュンさせてー。私、大好きなの。二人のラブラブな様子が」
ええ?とひるんでいると、沙和が茉莉花の手を掴んだ。
「それでは、本部長。ちょっと奥さんお借りしまーす」
「沙和ちゃん、あの、なに?」
「いいから」
グイグイと背中を押されて、隣の控え室に連れて行かれる。
「はい、茉莉花。これに着替えて」
「これって、これ!?」
沙和が掲げて見せたのは、純白の美しいドレス。
「ウェディングドレスみたいじゃない!」
「みたいじゃなくて、そうなんだもん。茉莉花に似合いそうなの、選んだんだ。ほら、早く! みんなが待ってるよ」
「きゃー! ちょっと、脱がさないで」
「じゃあ、早く脱いでよ」
着ていた服を沙和に半分脱がされ、茉莉花は強引に着替えさせられる。
すると華恵が茉莉花のヘアメイクを整えた。
「うん、可愛いー! プリンセスみたい。あとはベールを着けて、ブーケも持ってね。よし、行くわよ」
「ええ!?」
あれよあれよと言う間に、また会場に連れ戻された。