二人で恋を始めませんか?
打ち合わせを終えて帰社する途中、電車の中で優樹がふと思い出したように口を開く。

「清水さん、実は小澤と小林の結婚パーティーが決まったんだ。7月11日の土曜日なんだけど、来られそうかな?」
「そうなんですね! はい、もちろん参加させていただきます。他のメンバーにも声をかけておきますね」
「ありがとう。社内のメールでお知らせする訳にもいかなくて、どうしようかと思ってたんだ」
「分かりました。部の女子メンバーには全員メッセージで出欠を確認します。分かり次第、部長にご報告しますね」
「助かるよ。男性社員には私から声をかけておく」
「はい。パーティー、楽しみにしていますね。何かお手伝い出来ることはありますか?」

いや、いいよ、と言ってから、優樹は少し黙り込む。

「部長? 何かあれば遠慮なくおっしゃってくださいね」
「ありがとう。それなら、ちょっと頼めるかな?」
「はい、もちろん」
「パーティーの受付は、レストランの入り口で私の同期の女性が二人で受け持つことになっているんだ。だけど彼女たちも、小澤や小林と写真を撮りたいだろうし……」

そこまで聞くと茉莉花はすぐさま頷いた。

「受付は私がやりますね。同期の方は、ぜひ課長たちのパーティーに」
「いいのか?」
「もちろんです」
「そう言ってくれると助かる。本当にありがとう」
「いいえ。お役に立てて何よりです」

明るく笑う茉莉花に、優樹も笑顔を見せた。
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