二人で恋を始めませんか?
「清水さん、乾さん」
 広い会場で、笑顔で写真を撮っている二人に近づく。
「部長! すみません、受付は?」
「全員揃ったから、もう大丈夫だ。ありがとう。二人もこのままパーティーを楽しんで」
「分かりました。ありがとうございます」
 そう言って微笑む茉莉花がいじらしく、抱きしめて守ってやりたくなった。
「茉莉花、お料理取りに行こ」
「うん! お酒ももらおうか」
「もちろんよ」
 楽しそうに笑いながらビュッフェカウンターに向かう背中を見送る。
「優樹、同期みんなで写真撮るぞ」
「ああ、今行く」
 呼ばれて返事をしつつ、茉莉花の様子を気にしてしまう。結局そのあとも、常にちらちらと茉莉花に目をやっていた。
< 52 / 148 >

この作品をシェア

pagetop