私を忘れた彼を やっぱり私は忘れられない
そして、”走れ!ビーナス!“と叫ぶ幸と
ビーナスの交流が、ある馬好きの監督の
耳に入り、”走れ!ビーナス!“という
映画になった。

幸の役は厩務員で、ビーナスの
世話をする薄幸の女性だ。

彼女が声を限りに叫ぶ”走れ!ビーナス!“の声
でスピードを上げ優勝していく競走馬の話だ。

彼女が居ない時は、3位どまりになってしまう
ビーナスの様子に気付いた御曹司が、彼女を
ビーナスが走る時にはいつも呼んでくれる
ようになり、その厩務員とビーナスの馬主の
御曹司との悲恋が、涙を誘う
そんな物語だった。

幸は”走れ!ビーナス!“で
最優秀主演女優賞を取った。

映画はその他に監督賞、話題賞等6部門で
ノミネートされて監督賞、作品賞で
最優秀賞を取った。

実際に馬のビーナスも映画に出演したので
馬のビーナスが助演女優賞をもらったので
会場は大いに盛り上がった。

最優秀賞は逃したがその後ビーナスに会いに
三崎ファームに観光客が多数訪れることに
なり、三崎が乗馬体験ができるように、
企画して土日には大盛況なのだとちょっと
疲れた様子で報告してくれた。

ロケには北海道の三崎ファームを借りて
撮影が行われて三崎がずっと幸たちを
フォローしてくれた。

幸はビーナスと長く過ごせてとても
幸せな撮影だった。

子供が小さかったこともあり、幸は長女を
連れて三崎ファームに滞在していた。

子供の世話はシッターを頼んで何とか
乗り切った。

1ケ月近くのロケだったのでその間にユキも
何度か北海道に来てくれた。
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