私を忘れた彼を やっぱり私は忘れられない
裕美はユキが置いて行った手紙を
読んでいた。
母恵子と裕美には感謝している。
今では家族のように思っている裕美は大切な
妹なので裕美が嫁に行くまでは俺がきちんと
面倒を見ると書いてあった。
そして幸はとても大切な人で出張に出る
前の日に婚姻届けに記入して帰ったら
役所に届けるつもりだったと書いてあった。
もっと前にきちんとしておかなかったことが
悔やまれるとも…
2人は同じ養護施設の出身で18歳で施設を
退所してから一緒に暮らし始めた事、
俺が弁護士になる為に幸が働いて支えて
くれたので弁護士になれた事、
お金もなくてマンションの電化製品は皆
リサイクルショップで買った事、
中古のミシンで幸がカーテンやクッションを
手作りした事、何一つ贅沢させてやれずに
自分は記憶をなくしてしまって
幸を忘れてしまった事、でも幸は諦めずに
俺を探してくれていた事、モデルになった
のも俺を探すため自分の顔がテレビや街の
ポスターに出れば俺が帰って来てくれる
かもしれないと思って頑張っていた事、
この2年半、幸が興信所のお金もずっと
払い続けていた事、でも葬式の時に
裕美と俺を見て誤解した事、
それで身を引いてしまった事、
今は携帯電話の番号もわからなくて連絡も
取れないし住んでる所もわからなくて
会えないのだと言う事、でも俺は心から幸を
愛している事、必ずいつか幸を取り戻すと
決めている事、裕美も恵子さんも俺にとっては
恩のある大切な家族なのだ。
幸もまた恩のある大切な人なのだ。
でも今は裕美を一人にはできない。
恵子さんが亡くなって心を痛めて
いる裕美が元気になるまで側にいるから
安心してほしいと結んであった。
読んでいた。
母恵子と裕美には感謝している。
今では家族のように思っている裕美は大切な
妹なので裕美が嫁に行くまでは俺がきちんと
面倒を見ると書いてあった。
そして幸はとても大切な人で出張に出る
前の日に婚姻届けに記入して帰ったら
役所に届けるつもりだったと書いてあった。
もっと前にきちんとしておかなかったことが
悔やまれるとも…
2人は同じ養護施設の出身で18歳で施設を
退所してから一緒に暮らし始めた事、
俺が弁護士になる為に幸が働いて支えて
くれたので弁護士になれた事、
お金もなくてマンションの電化製品は皆
リサイクルショップで買った事、
中古のミシンで幸がカーテンやクッションを
手作りした事、何一つ贅沢させてやれずに
自分は記憶をなくしてしまって
幸を忘れてしまった事、でも幸は諦めずに
俺を探してくれていた事、モデルになった
のも俺を探すため自分の顔がテレビや街の
ポスターに出れば俺が帰って来てくれる
かもしれないと思って頑張っていた事、
この2年半、幸が興信所のお金もずっと
払い続けていた事、でも葬式の時に
裕美と俺を見て誤解した事、
それで身を引いてしまった事、
今は携帯電話の番号もわからなくて連絡も
取れないし住んでる所もわからなくて
会えないのだと言う事、でも俺は心から幸を
愛している事、必ずいつか幸を取り戻すと
決めている事、裕美も恵子さんも俺にとっては
恩のある大切な家族なのだ。
幸もまた恩のある大切な人なのだ。
でも今は裕美を一人にはできない。
恵子さんが亡くなって心を痛めて
いる裕美が元気になるまで側にいるから
安心してほしいと結んであった。