ラスト・ゲーム
ゲーム開始

第1ゲーム:シャトルラン

「ほな、みんな体育館へ移動やで〜逃げ出したら一発アウトや!」
全員が体育館へ移動する。
今はそれしかない。
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体育館に着いた…
「あ、言い忘れたけど、これは沢山のゲームをするんや。頭脳系もあれば運動系もあれば運ゲーもあればって感じや。脱落者がたくさん出てしもうゲームもあれば、脱落者がうまくいけば出ないゲームもある」
なるほど…
てことは体育館に出たことは運動系?
「第1ゲームは、…シャトルランやで〜!!!」
…ぎくっ。
やばい…運動苦手なのよね…
「ルールはみなもちろん知ってるやろな?あと、1番最初にダウンした人が脱落や!ほな、スタートラインにつきや」
夜の体育館。
負けられないシャトルラン。
『5秒前。4…3…』
「うわっ!」
機械音声がカウントダウンを開始した。
『初め』
ビーーーーー!
「さあさあスタートしたやでシャトルラン!先頭に出たのは西条寺若菜!」
カナエが実況をスタートさせる。
ドレミファソラシド♪と音が聞こえる。
ビーーーーー!
「ほな!これで一回や!」
この前の体力測定幾つだったっけ…
えっと…32くらい…?
ビーーーーー!
全員の走る真ん中をできるだけ狙う。
この中で一番運動が得意そうなのは誰…?
見た限り、先頭は若菜さん、一番遅いのは加奈さんだ。
ビーーーーー!
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「はぁ…」
きつい…なんとか20までいったわね…
体力測定の時の32は超えたい。
命がかかっているから、みんな無理して走っている気がする。
私もだけどね…
「きつい…ですわ…こんな運動やったことないですもの」
若菜さんが文句を言う。
若菜さんは最初突っ走っていた分後半は苦しそうだ。
「モカは配信で運動もやってるからちょっと平気かも〜」
大丈夫な子もいれば心配な子もいる。
これ地味に体力減るのよね…
ビーーーーー!
「レベルアップや!3や!」
あ、もうみんなここまで来たんだ…
「はあ…はあ…」
流石にもうキツくなって来た。
でもやんないと…死んじゃう…
あーあ、一番最初の脱落者は私かもね…
「あー!まずいですわ!」
この口調は若菜…
どうやら線を踏み外したらしい。
「西条寺若菜!さっき線踏んでなかったや!次だったら脱落や!」
「いやーーー!」
頑張って!
でも次のターンで若菜は線を踏めなかった。
「9位、西条寺若菜ー!」
カナエが大声で叫ぶ。
「あ…よかった…」
バタンと加奈さんが倒れる。
加奈さん!?
そのまま線を踏めずにいる。
「8位、泉加奈ー!…ってアカーン!ゲーム以外でこんなことなったら勝負にならへんわ!酸素ボンベ持って来るからほなしっかりしや!」
私もそろそろ…いいかな…
そしてスピードをダウンさせた。
「7位、水木かなたー!」
続けて杏奈さんがダウンする。
「6位、萩野杏奈ー!」
残ったのはさあやさん、モカさん、吉良さん、すみれさん、晴美さん…
でも晴美さんと吉良さんが限界みたい…
そして吉良さん、晴美さんの順でダウンした。
「5位、浦山吉良ー!」
「4位、近藤晴美ー!さあここからトップ3やで〜!」
もうレベルは6まで行ってる。
すごいな…
「3位、姫咲モカー!」
「2位、野々木すみれー!」
「1位、宮井さあやー!」
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「皆よく頑張ったや。ほな、結果やで〜!」
結果の紙が張り出される。

1位 宮井さあや
2位 野々木すみれ
3位 姫咲モカ
4位 近藤晴美
5位 浦山吉良
6位 萩野杏奈
7位 水木かなた
8位 泉加奈
最下位 西条寺若菜

「というわけで、最初の脱落者は…ドゥルルルルルルルル…デン!西条寺若菜やで〜!」
!?
まずい。
この場合、殺されるのは…
「そそそ…そんな…嘘ですわよね?」
若菜がパニック…
「ほな、8位以上の人はここを去るで〜!」
「待ちなさい!私も帰らせてください…!ただじゃ置かないのよ!西条寺不動産の後継ぎを死なせたら!!!」
「えーでもワイら西条寺不動産より上やで〜」
「待ちなさい!!!!」
そして次の瞬間…
ガタン。
「あああああああああああ」
…?
床が突然開いた。
若菜さんが落ちた…
「よーし!明日になればまたゲームがあるや!んじゃ、残ったのは8人、活躍を楽しみに待ってるで〜」
そしてそのひのゲームは終了となった。
やっぱり…
変わっていない。
あやめのデスゲームは、やはり恐ろしい…

脱落者:西条寺若菜
残り8人
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