ラスト・ゲーム
第2ゲーム:かぶっちゃダメよ
次のゲームが始まるまでは、自由時間らしい。
…若菜さんのことは忘れよう…
私たちには、何もできないーーーーー
もう夜だし、することないな…
急なことで歯ブラシもコップも用意してないな…
窓はなさそう…逃げ出すことはできないな…
ガタン!
「うわあーーーーーっ!」
後ろ…
見ると、いるのは杏奈さんだけ…
ああ、ビビったわね…
「もう、脅かすのやめなさいよ」
しかし無言で杏奈は私の部屋(教室を使っている)に入る。
「何がしたいのかしら?」
「…別に」
いや、絶対何かあるから来たんでしょここに!?
そういえば、せっかくだし、お風呂と歯磨きのこと聞こうかしら。
「…お風呂と歯磨きってどこでやればいいのかしら?」
「…シャワー室近くにある。洗面所も」
「ありがとう」
お礼はとりあえず言っといて、シャワー室に向かう。
なんなんだ?あの子。
でも、あの子にはきちんとした意思を感じた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
次の日。
「みなーーーーーー!こいやーーーーー!ゲームの時間やーーーーー!」
また始まってしまう…
こんな思いもうごめんって思ってたのに…
「第2ゲームは、食堂でやるんや。んじゃ、食堂にこいなーーー!」
食堂か…
そういえば、お昼を食べてない。
お昼ご飯にもゲームが関わってくるのか…
そんな…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「第2ゲームは、…運ゲーや」
運ゲー!?
こうなれば、誰が脱落者になるかわからない。
「ルールは、今から昼ごはんのメニューを配るんや。ほんで、そのメニューを、他の人と被らないように選んで欲しいんや」
思ったより運ゲー…
「…かかか…被ったら…どう…なるんです…か…?」
「もちろん脱落や」
「そそそそんな…」
「ほんじゃ、メニューや。選んだものは口に出さんといてな。出したら脱落やで」
メニューが配られる。
メニュー
Aカツ丼
Bソバ
Cサンドイッチ
Dチャーハン
E生姜焼き定食
Fカレーライス(甘口)
Gオムライス
Hハンバーグ
なるほど…
こうなったら、誰がどれを食べるか予想するしかない。
さあやさんはさっきのシャトルランで1位になった分スタミナ系を食べてそうだな…
モカさんは配信で体系とかを気にしてヘルシーなの選んでそうだな…
加奈さんは…って、いやいや、これ全部自分の偏見だ。
偏見だけだと、勝つことができない。
だったら…やっぱり運…?
怖いけど…こうなったら、一番好きなメニューで行こう。
Bのソバにしとこう…
ソバ選んだ人…いないよね…?
いないことを信じて。
「メニューは決まりやな?ほんじゃ、あっちで好きなメニューのボタンを押してや。カンニングは一発アウトやで〜」
黒い板に囲まれた部屋がある。
あそこでメニューを選ぶのか…
加奈さん、吉良さん、すみれさん、モカさん、杏奈さん、さあやさん、晴美さん、自分の順で黒い板の部屋に入る。
私の番が来た。
中にはメニューの券売機があった。
…変えようかな?どうしよう…
きっと大丈夫!!!!!
Bのボタンを押した。
部屋から出る。
「ほな、皆の頼んだものは、これやで〜」
そうカナエが言うと、モニターにそれぞれの頼んだ料理が映った。
A カツ丼:宮井さあや
B ソバ:水木かなた
C サンドイッチ:浦山吉良
D チャーハン:萩野杏奈
E 生姜焼き定食:なし
F カレーライス:野々木すみれ
G オムライス:近藤晴美、泉加奈
H ハンバーグ:姫咲モカ
「…あ…嘘」
「はわわわわわわ…」
晴美さんと加奈さんが…被った…
ってことは…そんな。
「と言うわけで、次の脱落者は、近藤晴美と泉加奈やで〜」
「いや…こわわわわい…うわわわわわ…」
「はわわわわわわじゃないわよ!あんたのせいじゃない!生姜焼き定食あんたが頼めばよかったじゃない!」
「ここここここれしか食べられなくて…」
「なんなのよもう!あんたのせいで!」
加奈さんが怯えながら晴美さんに文句を言われ続けている。
「ごちゃごちゃ言うな!ほな、脱落や!」
すると若菜さんと同じように二人の床が突然開いた。
「わああああああああああ」
「きゃあああああああああ」
叫び声を聞いただけでも怖い。
「あの…二人は…」
「もちろん、ここからいなくなったで〜」
「こんなのイヤだ!モカはこんなことするためにここに来たんじゃない!」
「そうよ!だいたいなんのために…」
「姫咲モカ、宮井さあや!うるさい!脱落にするで!」
もうこんなバカげたゲームを誰にも止めることはできなかった。
ゲームが終わると、料理が運ばれてくる。
ソバは好きな食べものだから美味しいはずなのに、全然味がしなかった。
脱落者:泉加奈、近藤晴美
残り6人
…若菜さんのことは忘れよう…
私たちには、何もできないーーーーー
もう夜だし、することないな…
急なことで歯ブラシもコップも用意してないな…
窓はなさそう…逃げ出すことはできないな…
ガタン!
「うわあーーーーーっ!」
後ろ…
見ると、いるのは杏奈さんだけ…
ああ、ビビったわね…
「もう、脅かすのやめなさいよ」
しかし無言で杏奈は私の部屋(教室を使っている)に入る。
「何がしたいのかしら?」
「…別に」
いや、絶対何かあるから来たんでしょここに!?
そういえば、せっかくだし、お風呂と歯磨きのこと聞こうかしら。
「…お風呂と歯磨きってどこでやればいいのかしら?」
「…シャワー室近くにある。洗面所も」
「ありがとう」
お礼はとりあえず言っといて、シャワー室に向かう。
なんなんだ?あの子。
でも、あの子にはきちんとした意思を感じた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
次の日。
「みなーーーーーー!こいやーーーーー!ゲームの時間やーーーーー!」
また始まってしまう…
こんな思いもうごめんって思ってたのに…
「第2ゲームは、食堂でやるんや。んじゃ、食堂にこいなーーー!」
食堂か…
そういえば、お昼を食べてない。
お昼ご飯にもゲームが関わってくるのか…
そんな…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「第2ゲームは、…運ゲーや」
運ゲー!?
こうなれば、誰が脱落者になるかわからない。
「ルールは、今から昼ごはんのメニューを配るんや。ほんで、そのメニューを、他の人と被らないように選んで欲しいんや」
思ったより運ゲー…
「…かかか…被ったら…どう…なるんです…か…?」
「もちろん脱落や」
「そそそそんな…」
「ほんじゃ、メニューや。選んだものは口に出さんといてな。出したら脱落やで」
メニューが配られる。
メニュー
Aカツ丼
Bソバ
Cサンドイッチ
Dチャーハン
E生姜焼き定食
Fカレーライス(甘口)
Gオムライス
Hハンバーグ
なるほど…
こうなったら、誰がどれを食べるか予想するしかない。
さあやさんはさっきのシャトルランで1位になった分スタミナ系を食べてそうだな…
モカさんは配信で体系とかを気にしてヘルシーなの選んでそうだな…
加奈さんは…って、いやいや、これ全部自分の偏見だ。
偏見だけだと、勝つことができない。
だったら…やっぱり運…?
怖いけど…こうなったら、一番好きなメニューで行こう。
Bのソバにしとこう…
ソバ選んだ人…いないよね…?
いないことを信じて。
「メニューは決まりやな?ほんじゃ、あっちで好きなメニューのボタンを押してや。カンニングは一発アウトやで〜」
黒い板に囲まれた部屋がある。
あそこでメニューを選ぶのか…
加奈さん、吉良さん、すみれさん、モカさん、杏奈さん、さあやさん、晴美さん、自分の順で黒い板の部屋に入る。
私の番が来た。
中にはメニューの券売機があった。
…変えようかな?どうしよう…
きっと大丈夫!!!!!
Bのボタンを押した。
部屋から出る。
「ほな、皆の頼んだものは、これやで〜」
そうカナエが言うと、モニターにそれぞれの頼んだ料理が映った。
A カツ丼:宮井さあや
B ソバ:水木かなた
C サンドイッチ:浦山吉良
D チャーハン:萩野杏奈
E 生姜焼き定食:なし
F カレーライス:野々木すみれ
G オムライス:近藤晴美、泉加奈
H ハンバーグ:姫咲モカ
「…あ…嘘」
「はわわわわわわ…」
晴美さんと加奈さんが…被った…
ってことは…そんな。
「と言うわけで、次の脱落者は、近藤晴美と泉加奈やで〜」
「いや…こわわわわい…うわわわわわ…」
「はわわわわわわじゃないわよ!あんたのせいじゃない!生姜焼き定食あんたが頼めばよかったじゃない!」
「ここここここれしか食べられなくて…」
「なんなのよもう!あんたのせいで!」
加奈さんが怯えながら晴美さんに文句を言われ続けている。
「ごちゃごちゃ言うな!ほな、脱落や!」
すると若菜さんと同じように二人の床が突然開いた。
「わああああああああああ」
「きゃあああああああああ」
叫び声を聞いただけでも怖い。
「あの…二人は…」
「もちろん、ここからいなくなったで〜」
「こんなのイヤだ!モカはこんなことするためにここに来たんじゃない!」
「そうよ!だいたいなんのために…」
「姫咲モカ、宮井さあや!うるさい!脱落にするで!」
もうこんなバカげたゲームを誰にも止めることはできなかった。
ゲームが終わると、料理が運ばれてくる。
ソバは好きな食べものだから美味しいはずなのに、全然味がしなかった。
脱落者:泉加奈、近藤晴美
残り6人