魔法使い時々王子
その日の午後。
お茶の時間が終わる頃、アリスの部屋にダリウスがやって来た。
「久しぶりね、ダリウス」
アリスが笑顔で迎えると、ダリウスは肩をすくめた。
「昨日、仮面舞踏会で会っただろ?」
「あれはカウントしないの」
アリスの言葉にダリウスは笑った。
「相変わらずだな」
そしてソファに腰を下ろす。
「もっと早く会いに来ようと思ってたんだけどな」
「来てくれて嬉しいわ」
アリスがそう言うと、ダリウスは少し懐かしそうな顔になった。
「シドはどうしてるんだろうな」
その名前にアリスの胸が小さく跳ねる。
「この前イスタリアに帰った時は会えなかったんだ」
アリスは少し視線を落とした。
「……元気にしてるわよ」
アリスの言葉に、ダリウスは顔を上げた。
「そうか」
短く返事をする。
アリスは少しだけ躊躇った後、続けた。
「……手紙のやり取りをしているわ。彼の魔法でね」
その瞬間、ダリウスは目を見開いた。
「手紙を?」
思わず聞き返す。
アリスは静かに頷いた。
「ええ」
ダリウスはしばらく何も言わなかった。
驚いたような顔をしていたが、やがて小さく息を吐く。
「そうか……」
その表情はどこか安堵しているようにも見えた。
アリスは首を傾げる。
「どうしたの?」
「いや」
ダリウスは苦笑した。
「お前たち、もう会うこともないんじゃないかと思ってたからな」
その言葉にアリスは少し目を伏せた。
ダリウスは二人のことをよく知っている。
イスタリアにいた頃、シドとアリスがどれだけ自然に一緒にいたかも。
だからこそ、別々の国で生きることになった今、縁が途切れていても不思議ではないと思っていたのだ。
「でも、そうか。まだ繋がってたんだな」
ダリウスはそう言うと、どこか嬉しそうに微笑んだ。
アリスもつられるように小さく笑った。
お茶の時間が終わる頃、アリスの部屋にダリウスがやって来た。
「久しぶりね、ダリウス」
アリスが笑顔で迎えると、ダリウスは肩をすくめた。
「昨日、仮面舞踏会で会っただろ?」
「あれはカウントしないの」
アリスの言葉にダリウスは笑った。
「相変わらずだな」
そしてソファに腰を下ろす。
「もっと早く会いに来ようと思ってたんだけどな」
「来てくれて嬉しいわ」
アリスがそう言うと、ダリウスは少し懐かしそうな顔になった。
「シドはどうしてるんだろうな」
その名前にアリスの胸が小さく跳ねる。
「この前イスタリアに帰った時は会えなかったんだ」
アリスは少し視線を落とした。
「……元気にしてるわよ」
アリスの言葉に、ダリウスは顔を上げた。
「そうか」
短く返事をする。
アリスは少しだけ躊躇った後、続けた。
「……手紙のやり取りをしているわ。彼の魔法でね」
その瞬間、ダリウスは目を見開いた。
「手紙を?」
思わず聞き返す。
アリスは静かに頷いた。
「ええ」
ダリウスはしばらく何も言わなかった。
驚いたような顔をしていたが、やがて小さく息を吐く。
「そうか……」
その表情はどこか安堵しているようにも見えた。
アリスは首を傾げる。
「どうしたの?」
「いや」
ダリウスは苦笑した。
「お前たち、もう会うこともないんじゃないかと思ってたからな」
その言葉にアリスは少し目を伏せた。
ダリウスは二人のことをよく知っている。
イスタリアにいた頃、シドとアリスがどれだけ自然に一緒にいたかも。
だからこそ、別々の国で生きることになった今、縁が途切れていても不思議ではないと思っていたのだ。
「でも、そうか。まだ繋がってたんだな」
ダリウスはそう言うと、どこか嬉しそうに微笑んだ。
アリスもつられるように小さく笑った。