魔法使い時々王子
「ねぇ、アリス」

ローズは少しだけ遠慮がちに口を開いた。

「今夜、町で友人がパーティーを開くの。参加してきてもいいかしら……?」

どこか言いづらそうに尋ねるローズに、アリスは優しく微笑む。

「もちろんよ、ローズ。楽しんできて」

「ありがとう!!」

ローズの表情がぱっと明るくなった。

そのまま勢いよくダリウスへと視線を向ける。

「ねぇ、ダリウス様も一緒に行かない?」

突然の誘いに、ダリウスは一瞬きょとんとした表情を浮かべ、ちらりとアリスを見た。

「ダリウスも行ってきて」

アリスは穏やかな笑みを浮かべながら言う。

「ローズが羽目を外しすぎないように、監視役をお願いね」

「もうっ!」

ローズは頬を膨らませる。

「私、そんなに心配されるようなことしないわよ!」

その様子に、ダリウスは小さく笑った。

「分かりました。お供しますよ、ローズ様」

「やったぁ!!」

ローズは嬉しそうに両手を上げて喜ぶ。

そんな無邪気な姿を見つめながら、アリスは静かに微笑んでいた。
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