魔法使い時々王子
ヴァルターが会場を後、先ほどまで張り詰めていた空気は、少しずつ和やかなものへと戻っていく。
やがて、招待客たちはそれぞれ相手の手を取り、ダンスを始めた。
アルシエラも国王と向かい合い、優雅に踊っている。
アリスはその姿を遠くから見つめた。
アルシエラがいてくれて、本当によかった。
心の底から、そう思った。
けれど――
ヴァルターの言葉は、いつまでも胸の奥に重くのしかかっていた。
自分だけではない。
もしかしたら、ここにいる人たちも同じことを思っているのかもしれない。
イスタリアの姫である自分が、この国の王太子妃になったことを。
星晶を手に入れるために、自分がこの国へ来たのではないかと。
そう考えると、アリスはこの場にいることさえ居た堪れなくなった。
「アリス、大丈夫か?」
声を掛けてきたのは、リトだった。
「え……ええ。大丈夫よ」
アリスはそう答えると、ゆっくりと深呼吸をした。
「……部屋に戻るか?」
リトの言葉に、アリスは少し考え込んだ。
やがて、招待客たちはそれぞれ相手の手を取り、ダンスを始めた。
アルシエラも国王と向かい合い、優雅に踊っている。
アリスはその姿を遠くから見つめた。
アルシエラがいてくれて、本当によかった。
心の底から、そう思った。
けれど――
ヴァルターの言葉は、いつまでも胸の奥に重くのしかかっていた。
自分だけではない。
もしかしたら、ここにいる人たちも同じことを思っているのかもしれない。
イスタリアの姫である自分が、この国の王太子妃になったことを。
星晶を手に入れるために、自分がこの国へ来たのではないかと。
そう考えると、アリスはこの場にいることさえ居た堪れなくなった。
「アリス、大丈夫か?」
声を掛けてきたのは、リトだった。
「え……ええ。大丈夫よ」
アリスはそう答えると、ゆっくりと深呼吸をした。
「……部屋に戻るか?」
リトの言葉に、アリスは少し考え込んだ。