【完結】記憶をなくした女騎士、子育てに奔走していたら元彼が追いかけてきたらしい
7.
昨夜もジェイラスが部屋に戻ってきたのは遅かった。扉が静かに開く音で彼の帰りを知ったが、言葉を交わす余裕はなかった。
今日、魔法師による記憶解析が行われる。気が張り詰めているせいか、シアはいつもより早く目が覚めた。
シアの隣ではヘリオスがすやすやと眠っているのに、その隣にいるはずのジェイラスの姿がない。部屋はまだ薄暗い。夜明け前だろう。
ヘリオスを起こさないようにと気を遣いながら、シアは寝台から抜け出した。
隣の部屋へ移動すれば、ソファに深く座ったジェイラスが、魔石ランプで手元だけ照らして何やら書類を睨みつけている。
「おはようございます。早いですね」
シアの声に、ジェイラスが顔を上げた。わずかに驚いたような笑みが浮かぶ。
「ああ、おはよう。君こそ、早いな」
「ええ。少し、緊張してしまって……ジェイラスさんは、お仕事ですか? お茶でも淹れましょうか?」
シアも喉を潤したい気分だった。
「頼んでもいいか?」
「もちろんです」
今日、魔法師による記憶解析が行われる。気が張り詰めているせいか、シアはいつもより早く目が覚めた。
シアの隣ではヘリオスがすやすやと眠っているのに、その隣にいるはずのジェイラスの姿がない。部屋はまだ薄暗い。夜明け前だろう。
ヘリオスを起こさないようにと気を遣いながら、シアは寝台から抜け出した。
隣の部屋へ移動すれば、ソファに深く座ったジェイラスが、魔石ランプで手元だけ照らして何やら書類を睨みつけている。
「おはようございます。早いですね」
シアの声に、ジェイラスが顔を上げた。わずかに驚いたような笑みが浮かぶ。
「ああ、おはよう。君こそ、早いな」
「ええ。少し、緊張してしまって……ジェイラスさんは、お仕事ですか? お茶でも淹れましょうか?」
シアも喉を潤したい気分だった。
「頼んでもいいか?」
「もちろんです」