【完結】記憶をなくした女騎士、子育てに奔走していたら元彼が追いかけてきたらしい
次の団長として、順当にいけば副団長のチェスターが指名されるはず。
しかし、チェスターも含め、次の団長にジェイラスをと望んだのは、やはり彼の危うさが原因である。
いや、チェスターはこうも言ったのだ。
「私では、殿下をお止めすることができません」
民には冷静沈着、頭脳明晰、眉目秀麗として知られているランドルフだが、騎士団の評判は「破天荒」の一言に尽きる。
台風の夜に城を抜け出し、逃げ遅れた者がいないかと見て回ったり、祭りの日に城を抜け出し、狼藉者がいないかと見て回ったり。
部下たちに任せておけばいいもの、自分の目で確かめないと気が済まない。そして自身のイメージも大事だからと、変装までする始末。それに振り回されていたのがジェイラスだった。ジェイラスがランドルフを追い、危険から守っていたのだ。
「おまえが死ぬことは許さない。おまえが死んだら、誰が私を守るのだ?」
ランドルフは何度もジェイラスにそう言った。
そしてチェスターは、ランドルフが城を抜け出したと報告を受けるたびに、毛髪も抜けていくようで「絶対に団長は嫌だ」と言い張った。だから彼は今でも副団長で、父王の近衛を務めている。
しかし、チェスターも含め、次の団長にジェイラスをと望んだのは、やはり彼の危うさが原因である。
いや、チェスターはこうも言ったのだ。
「私では、殿下をお止めすることができません」
民には冷静沈着、頭脳明晰、眉目秀麗として知られているランドルフだが、騎士団の評判は「破天荒」の一言に尽きる。
台風の夜に城を抜け出し、逃げ遅れた者がいないかと見て回ったり、祭りの日に城を抜け出し、狼藉者がいないかと見て回ったり。
部下たちに任せておけばいいもの、自分の目で確かめないと気が済まない。そして自身のイメージも大事だからと、変装までする始末。それに振り回されていたのがジェイラスだった。ジェイラスがランドルフを追い、危険から守っていたのだ。
「おまえが死ぬことは許さない。おまえが死んだら、誰が私を守るのだ?」
ランドルフは何度もジェイラスにそう言った。
そしてチェスターは、ランドルフが城を抜け出したと報告を受けるたびに、毛髪も抜けていくようで「絶対に団長は嫌だ」と言い張った。だから彼は今でも副団長で、父王の近衛を務めている。