(改稿版)小児科医の恋愛事情 ~ 俺を選んでよ…もっと大事にするから ~
2.告白
まだ9月になったばかりで、ようやく夜が涼しく感じられるようになってきた。
大学病院から歩いて10分ほどの裏路地に、目指す店がある。
「ここ、大通りから少し奥にあるので大学病院の人たちにも知られていないみたいで。だから、安心してください」
「え?」
「仕事でお世話になっている人たちが来たら、落ち着いて食べれないでしょう?」
「あ・・。実は少し気にしていました。西島先生のことを聞かれたら、どう答えればいいのかなって。『ただの知り合い』っていうのも、なんだか違う気がして」
ホッとした彼女の顔を見て、この店にして正解だと思った。
できることなら、俺の前では緊張してほしくないから。
「さぁ、入りましょう」
ドアを開け、彼女を先に店に入れてから俺も入った。
店内は相変わらずほとんどが中国人で、かなり賑わっている。
彼女と俺は、奥のテーブル席に通してもらった。
ここなら、たとえ知り合いが来たとしても気づかれないだろうし、周りも、声量のある中国語が飛び交っているから会話の内容を気にする必要もなさそうだ。
「何にしましょうか・・。あ、ここ見て食べられないものが無かったら、このコースにするのはどうですか?」
俺は、普段自分が食べて気に入っているコースを指差して彼女に提案してみる。
「わ、美味しそう。これにしましょう」
「はい。あと・・僕はアルコールを飲まないからウーロン茶で、平嶋さんはどうします?」
「私は・・えっと・・。ここに書いてあるジャスミンティーにしてもいいですか?」
「もちろん。じゃ、一緒に頼みますね」
オーダーを済ませると、すぐに飲み物がサーブされた。
大学病院から歩いて10分ほどの裏路地に、目指す店がある。
「ここ、大通りから少し奥にあるので大学病院の人たちにも知られていないみたいで。だから、安心してください」
「え?」
「仕事でお世話になっている人たちが来たら、落ち着いて食べれないでしょう?」
「あ・・。実は少し気にしていました。西島先生のことを聞かれたら、どう答えればいいのかなって。『ただの知り合い』っていうのも、なんだか違う気がして」
ホッとした彼女の顔を見て、この店にして正解だと思った。
できることなら、俺の前では緊張してほしくないから。
「さぁ、入りましょう」
ドアを開け、彼女を先に店に入れてから俺も入った。
店内は相変わらずほとんどが中国人で、かなり賑わっている。
彼女と俺は、奥のテーブル席に通してもらった。
ここなら、たとえ知り合いが来たとしても気づかれないだろうし、周りも、声量のある中国語が飛び交っているから会話の内容を気にする必要もなさそうだ。
「何にしましょうか・・。あ、ここ見て食べられないものが無かったら、このコースにするのはどうですか?」
俺は、普段自分が食べて気に入っているコースを指差して彼女に提案してみる。
「わ、美味しそう。これにしましょう」
「はい。あと・・僕はアルコールを飲まないからウーロン茶で、平嶋さんはどうします?」
「私は・・えっと・・。ここに書いてあるジャスミンティーにしてもいいですか?」
「もちろん。じゃ、一緒に頼みますね」
オーダーを済ませると、すぐに飲み物がサーブされた。