(改稿版)小児科医の恋愛事情 ~ 俺を選んでよ…もっと大事にするから ~
18時の新幹線で東京を出て、2時間半で新大阪に着いた。
駅から歩いてすぐのホテルを予約してあるし、食事も車内で軽く済ませたから、ゆっくりできるはずだ。
「茉祐、バッグ持つよ」
「うん。ありがとう」
『まゆこ』
えっ?
ホームに降り改札に向かう途中で、『まゆこ』と聞こえた気がする。
落ち着いた、低音の声───。
なんだ・・今の・・?
声がした方向を振り返ってみたけれど、彼女に視線を向けている男性はいない。
「祐一郎? 誰か知り合いでもいたの?」
彼女には聞こえなかったのか、特に気にかけている様子もない。
だったら、まぁ・・いいか。
「いや、なんでもない。行こうか」
チェックインして部屋に入ってみると、思いのほか室内も広くてベッドも大きかった。
「へぇ・・。写真で見るより広々としてていい感じだな」
「このお部屋、明らかにひとりで泊る広さじゃないよね・・。出張清算、大丈夫?」
「ホテルは自腹。茉祐といいところに泊りたかったしね。ほら、少しゴロゴロしようよ」
彼女をベッドに引き込み、抱き寄せる。
普段と違う空間に、なんだか気分が高まった。
「茉祐・・」
彼女を覆うようにして、何度も唇を重ねる。
「茉祐・・今夜はこのまま・・離れなくてもいい?」
俺はそう言うと、彼女の両腕を俺の首に回してキスを深めた。
お互いの舌が、やわらかく絡みつく。
「・・は・・ぁっ・・」
漏れ出る彼女の吐息が、俺をくすぐる。
腰のあたりがゾクゾクとしてきて、制御するのが難しくなってきた。
「・・っ、茉祐・・」
このまま、抱いていいだろうか。
やめるなら今しかないと、一瞬動きを止める。
「ゆ・・いち・・ろ・・ 私、も・・」
「茉祐?」
「・・離れたく・・ない・・」
そんなことを言われたら、もう、抑えることなんてできなかった。
駅から歩いてすぐのホテルを予約してあるし、食事も車内で軽く済ませたから、ゆっくりできるはずだ。
「茉祐、バッグ持つよ」
「うん。ありがとう」
『まゆこ』
えっ?
ホームに降り改札に向かう途中で、『まゆこ』と聞こえた気がする。
落ち着いた、低音の声───。
なんだ・・今の・・?
声がした方向を振り返ってみたけれど、彼女に視線を向けている男性はいない。
「祐一郎? 誰か知り合いでもいたの?」
彼女には聞こえなかったのか、特に気にかけている様子もない。
だったら、まぁ・・いいか。
「いや、なんでもない。行こうか」
チェックインして部屋に入ってみると、思いのほか室内も広くてベッドも大きかった。
「へぇ・・。写真で見るより広々としてていい感じだな」
「このお部屋、明らかにひとりで泊る広さじゃないよね・・。出張清算、大丈夫?」
「ホテルは自腹。茉祐といいところに泊りたかったしね。ほら、少しゴロゴロしようよ」
彼女をベッドに引き込み、抱き寄せる。
普段と違う空間に、なんだか気分が高まった。
「茉祐・・」
彼女を覆うようにして、何度も唇を重ねる。
「茉祐・・今夜はこのまま・・離れなくてもいい?」
俺はそう言うと、彼女の両腕を俺の首に回してキスを深めた。
お互いの舌が、やわらかく絡みつく。
「・・は・・ぁっ・・」
漏れ出る彼女の吐息が、俺をくすぐる。
腰のあたりがゾクゾクとしてきて、制御するのが難しくなってきた。
「・・っ、茉祐・・」
このまま、抱いていいだろうか。
やめるなら今しかないと、一瞬動きを止める。
「ゆ・・いち・・ろ・・ 私、も・・」
「茉祐?」
「・・離れたく・・ない・・」
そんなことを言われたら、もう、抑えることなんてできなかった。