(改稿版)小児科医の恋愛事情 ~ 俺を選んでよ…もっと大事にするから ~
5.信頼
「ねぇ祐一郎、郊外までドライブしない?」
厚切りのトーストとコーヒーで遅い朝食をとりながら、彼女が言った。
「いいよ。車は・・どうする?」
「実は地下の駐車場に停めてあるの。元は、母の車だったんだけど・・祐一郎、免許は持ってる?」
「持ってるよ。俺で良ければ運転するけど」
「ほんと? 嬉しい。運転、あんまり自信なくって」
それを聞いて、俺は思わず苦笑した。
俺がもし免許を持っていなかったら、どうするつもりだったんだろう。
「自信がない子は、ドライブに誘ってはいけません~」
「ふふっ。もし祐一郎が免許を持っていなかったら、電車とバスでもいいなって思ってたよ。一緒なら、それで良かったから」
そう言って微笑んだ。
そうだよ・・。
いつだってそんなふうに笑っていてほしいんだ。
ただ、それだけだ。
「茉祐、ちょっとこっち来て」
手招きし、近づいてきた彼女をぎゅーっと抱きしめた。
「え? 何? どうしたの?」
「んー・・、もう離れたくないなって思ったから」
「祐一郎・・」
「茉祐、俺と一緒に暮らさないか? もっと茉祐との時間を過ごしたい」
俺は想いを口にする。
もちろん、その場の思いつきで言ったわけではなく、言葉の意味も重さも理解した上で・・だ。
彼女が俺の腕の中で顔を上げる。
「・・・・ありがとう。
そんなふうに言ってもらえて、すごく嬉しい。返事をする前に、祐一郎を連れて行きたい場所があるの」
連れて行きたい、場所・・?
厚切りのトーストとコーヒーで遅い朝食をとりながら、彼女が言った。
「いいよ。車は・・どうする?」
「実は地下の駐車場に停めてあるの。元は、母の車だったんだけど・・祐一郎、免許は持ってる?」
「持ってるよ。俺で良ければ運転するけど」
「ほんと? 嬉しい。運転、あんまり自信なくって」
それを聞いて、俺は思わず苦笑した。
俺がもし免許を持っていなかったら、どうするつもりだったんだろう。
「自信がない子は、ドライブに誘ってはいけません~」
「ふふっ。もし祐一郎が免許を持っていなかったら、電車とバスでもいいなって思ってたよ。一緒なら、それで良かったから」
そう言って微笑んだ。
そうだよ・・。
いつだってそんなふうに笑っていてほしいんだ。
ただ、それだけだ。
「茉祐、ちょっとこっち来て」
手招きし、近づいてきた彼女をぎゅーっと抱きしめた。
「え? 何? どうしたの?」
「んー・・、もう離れたくないなって思ったから」
「祐一郎・・」
「茉祐、俺と一緒に暮らさないか? もっと茉祐との時間を過ごしたい」
俺は想いを口にする。
もちろん、その場の思いつきで言ったわけではなく、言葉の意味も重さも理解した上で・・だ。
彼女が俺の腕の中で顔を上げる。
「・・・・ありがとう。
そんなふうに言ってもらえて、すごく嬉しい。返事をする前に、祐一郎を連れて行きたい場所があるの」
連れて行きたい、場所・・?