婚約者を寝取った妹と浮気した婚約者に命懸けの復讐をしようと思います〜その後待っていたのは溺愛でした〜
「カイル!」
呼びかけながらその男性を追いかけると、男性が一人ではないことに気づく。
嘘でしょう……そんなはず……
(ちょっと、飲み物を持ってきてもらえる?)
ツインテールの髪の女性が、身振りでカイルに何かを伝えている。カイルは振り向くこともなく立ち去っていった。
「イリナ……どうして……ここに?」
ニタリと笑いながらイリナはズカズカと勢いよく近づいてくる。
殴られるかもと、身体を強張らせていると、手に手紙を置かれる。
顎を動かし睨みつけてくるイリナ
読めと言っているのね。
どんな暴言が書かれているのだろうかと、怖々と手紙に目を向ける。
─お姉様へ♡─
お姉様、許してあげます。
あの儀式でお姉様が私に呪いをかけたことを、心の広い私は許そうと思います。
だって、私は聖女だから、寛大でなくてはいけないでしょ?お姉様がよく言っていたものね。
私はお姉様がうらやましかっただけなのです。だから、お姉様の婚約者であるレオナルド殿下に近づきました。
とても反省しています。
だから、お互いリセットしましょう?
心配しなくても、あの儀式の後からは、レオナルド殿下とは関係をもってないわ。
清い関係なの。
それに、私、離婚して、カイル様と再婚しようと思うの。第三王子殿下との結婚も考えたけれど、やっぱり私にはふさわしくないと思うの。お姉様も、私が王家に嫁ぐのは心配でしょう? 聞き分けのよい妹をもってお姉様は幸せね。
それに、なにより、私達、愛し合っているの♡
信じられない?
カイル様は最近邸に戻っていないでしょ?
だって、ずっと私といるもの。
お姉様の身体では満足できないのですって。
じゃあね、
─イリナ─
「嘘よ! カイルがそんなこと言うはずない!直接確かめないと信じないわ!」
カイルがイリナと愛し合うはずない。だってずっとカイルは私だけを好きだったと言っていたもの。どんなにたくさんの男性がイリナに夢中になっても、カイルはイリナに見向きもしなかったわ。なのに……。
先程のイリナと腕を組んで歩いていたカイルの後ろ姿が目に焼き付いてはなれない。
カイルは浮気なんてしない……
嘘だと思うのに、邸にずっと戻ってこないことが引っかかる。
手紙を持つ手が震えている。
あれ……?
目元から涙が溢れて、ぽたぽたと手紙に染みを残していく。
確かめたい……
トントンとイリナに肩を叩かれて顔を上げる。イリナがカイルの立ち去った方向を指差している。
カイルがいるのね?
確かめなきゃ!
流行る気持ちを抑えて、カイルの立ち去った方向へと歩き出す。
もし、もしも、カイルがイリナと愛し合っていたら……
カイルのいない世界ではもう生きている意味なんてない……
絶望感に苛まれて足取りも重くなる。
その時、指輪が熱くなるのと同時に、背中にすごい衝撃を感じた。
(お姉様許さない! 死ね! 呪いをかけた者が死ねば呪いが解けるはずよ! 死ね死ね!)
「きゃーーーー」
「人が、人が、刺された!すぐに騎士団を!」
何が……起こったの…
地面に倒れていくときに、銀髪の男性が遠くに見えた。 朦朧としているので、男性が二人いるように見える。
もう……私……だめなのね……
カイルがイリナと愛しあっている所を見なくてすむのだから、良かったのかもしれない
あなたのいない生活なんて……もう考えられないから……
もう………死んでもいいわ……
「ユリア‼︎ ユリア!くそっ!あばずれでもやはり聖女か! 聖女の力には私の防御でも防げないのか! 」
呼びかけながらその男性を追いかけると、男性が一人ではないことに気づく。
嘘でしょう……そんなはず……
(ちょっと、飲み物を持ってきてもらえる?)
ツインテールの髪の女性が、身振りでカイルに何かを伝えている。カイルは振り向くこともなく立ち去っていった。
「イリナ……どうして……ここに?」
ニタリと笑いながらイリナはズカズカと勢いよく近づいてくる。
殴られるかもと、身体を強張らせていると、手に手紙を置かれる。
顎を動かし睨みつけてくるイリナ
読めと言っているのね。
どんな暴言が書かれているのだろうかと、怖々と手紙に目を向ける。
─お姉様へ♡─
お姉様、許してあげます。
あの儀式でお姉様が私に呪いをかけたことを、心の広い私は許そうと思います。
だって、私は聖女だから、寛大でなくてはいけないでしょ?お姉様がよく言っていたものね。
私はお姉様がうらやましかっただけなのです。だから、お姉様の婚約者であるレオナルド殿下に近づきました。
とても反省しています。
だから、お互いリセットしましょう?
心配しなくても、あの儀式の後からは、レオナルド殿下とは関係をもってないわ。
清い関係なの。
それに、私、離婚して、カイル様と再婚しようと思うの。第三王子殿下との結婚も考えたけれど、やっぱり私にはふさわしくないと思うの。お姉様も、私が王家に嫁ぐのは心配でしょう? 聞き分けのよい妹をもってお姉様は幸せね。
それに、なにより、私達、愛し合っているの♡
信じられない?
カイル様は最近邸に戻っていないでしょ?
だって、ずっと私といるもの。
お姉様の身体では満足できないのですって。
じゃあね、
─イリナ─
「嘘よ! カイルがそんなこと言うはずない!直接確かめないと信じないわ!」
カイルがイリナと愛し合うはずない。だってずっとカイルは私だけを好きだったと言っていたもの。どんなにたくさんの男性がイリナに夢中になっても、カイルはイリナに見向きもしなかったわ。なのに……。
先程のイリナと腕を組んで歩いていたカイルの後ろ姿が目に焼き付いてはなれない。
カイルは浮気なんてしない……
嘘だと思うのに、邸にずっと戻ってこないことが引っかかる。
手紙を持つ手が震えている。
あれ……?
目元から涙が溢れて、ぽたぽたと手紙に染みを残していく。
確かめたい……
トントンとイリナに肩を叩かれて顔を上げる。イリナがカイルの立ち去った方向を指差している。
カイルがいるのね?
確かめなきゃ!
流行る気持ちを抑えて、カイルの立ち去った方向へと歩き出す。
もし、もしも、カイルがイリナと愛し合っていたら……
カイルのいない世界ではもう生きている意味なんてない……
絶望感に苛まれて足取りも重くなる。
その時、指輪が熱くなるのと同時に、背中にすごい衝撃を感じた。
(お姉様許さない! 死ね! 呪いをかけた者が死ねば呪いが解けるはずよ! 死ね死ね!)
「きゃーーーー」
「人が、人が、刺された!すぐに騎士団を!」
何が……起こったの…
地面に倒れていくときに、銀髪の男性が遠くに見えた。 朦朧としているので、男性が二人いるように見える。
もう……私……だめなのね……
カイルがイリナと愛しあっている所を見なくてすむのだから、良かったのかもしれない
あなたのいない生活なんて……もう考えられないから……
もう………死んでもいいわ……
「ユリア‼︎ ユリア!くそっ!あばずれでもやはり聖女か! 聖女の力には私の防御でも防げないのか! 」