過保護な医者に心ごと救われて 〜夜を彷徨った私の鼓動が、あなたで満ちていく〜
雪乃はゆっくりとまぶたを開けた。

ひんやりとした病院の独特な消毒液の匂いが鼻をくすぐり、遠くで聞こえる機械のビープ音と人の話し声に、ここが病院であることをすぐに悟った。

胸元に取り付けられたモニターのコードが目に入り、その冷たさが現実を突きつける。

またやってしまった。

自分への嫌悪感が胸の奥から押し寄せてきた。

あの高道に簡単に乗せられて、何度もお酒を口に運んでしまった自分の弱さ。

神崎先生が幾度となく心配そうに見つめてくれたあの顔が、ふと思い浮かぶ。
申し訳なさが溢れて、涙が自然と頬を伝った。

「ごめんなさい……」

誰もいない静かな病室の天井に向かって、雪乃は小さく呟いた。

その声は震えて、けれど心からの後悔がにじんでいた。
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