友人の妹がメスガキすぎる件 ~ ざーこざーこ♡ウルサイクソガキにはちょっとしたお仕置が必要かな? ~
「な、なんだ、どうした?やっぱ怪我しちまったのか?」
「ミ、ミキね、ヒロくんが初めてこの家に来た時に一目惚れしたんだ」
「……話聴いてないし」
「でも、どうしたらヒロくんがミキのこと好きになってくれるか分からなくて。お友だちに相談したら、年上のお兄さんは『めすがき』……?っていうのが好きっていうから、スマホでどんな感じか調べて勉強したの……」
美姫の友達ー!!いらんこと吹き込むなよ!!と、俺は内心で思った。
ぐすぐすと、俺の目の前で泣く美姫。俺はため息をつきながら、美姫の頭を撫でた。
「……あのなぁ、俺はそもそも、大人のお姉さんが好きなんだよ」
「そんなー!!」
「だからさ──」
そう言いながら、俺は本棚に両手をついて美姫の耳元に唇を寄せると。
「……俺がお前に惚れるくらい、大人っぽいお姉さんになってから出直しな」
と、美姫の耳元に囁いた。
「は、はい……」
と、美姫は顔を真っ赤にしながら言った。美姫の涙はもう止まっていた。
「なーんて冗談……」
「ただいまー!母ちゃんがプリン買ってくれたから、一緒に食おーぜーヒロ~──って……」
ばーん!と、大地は部屋のドアを思いきり開けて入ってきてそう言ったが、俺らのことを見ると、ピシッと固まり……そして。
「……おい、くそロリコン。パンチがいいか?それともビンタがいいか?」
「……まて大地。たぶん、誤解してる……」
美姫が俺に襲われていると勘違いした大地は、俺のことを盛大にボコった。


