こちら元町診療所
小さな声で何か言った気がしたけれど、
振り返る事も出来ず前を向いているしかなかった
『平気だからこのまま説明頼むよ。』
「えっ!?分かりました。」
診察の流れやカルテの入力の仕方などを説明し、その間感じていた視線にも耐えつつ何とかこの時間を耐え抜いた。
「ふぅ‥以上です。何か分からない
ことがあれば、医事課の空いてる
誰かに聞いてもらえれば大丈夫
ですので。」
『ありがとう。少しだけ仕事をしてから
帰らせてらもらうよ。』
「では私は医事課に戻りますね?」
一気に色々話し過ぎたからか、喉が
カラカラだ。時間は‥‥16時‥か。
頑張れば何とか私も早く帰れそうだ。
来週から新体制かぁ‥‥。
慣れるまではお互いバタバタしそうだけど、話した感じはそんなに嫌な感じも
しないからなんとかやっていけそうな
人に思える。
『‥靖子?』
えっ?
「あの‥‥今名前を」
『君のこと靖子って呼んでもいい?』
「ん?‥えっ!?ダメです!」
『何故?とてもいい名前なのに‥。』
「そういう問題じゃなくてですね‥‥
親しい間柄でもないですし、中原で
お願いします。」
診察室の隣には看護師チームが集まる
処置室がある。
初対面な人にいきなり名前呼びを
された事にも驚きだけど、あの胡散臭い笑顔で私を見てくる綺麗な顔が怖いとさえ思えた
『フッ‥‥やっぱりいいね。改めて
君のことが気に入ったよ。顔色も
いいし元気そうだからね。』
「は‥‥ハハ‥‥ありがとうござい
ます‥‥じゃあ私は戻りますね。
お疲れ様です!!」
危険信号発令!!!
みんな騙されちゃダメなんじゃない?
胡散臭い笑顔だと思ってたけど、
もしかしたら中身は変人‥いや変態
なのかもしれない。
気に入った‥‥?私の何を見て?
ブルっと身震いしながらも急ぎ足で
医事課に戻ると、よく分からないまま
とりあえず浜ちゃんに抱き付いた
浜ちゃんに仕事を押し付けた課長を
睨み、どっと疲れた神経を修復しないとやってられない
「浜ちゃん、絶対辞めないでね‥‥。」
振り返る事も出来ず前を向いているしかなかった
『平気だからこのまま説明頼むよ。』
「えっ!?分かりました。」
診察の流れやカルテの入力の仕方などを説明し、その間感じていた視線にも耐えつつ何とかこの時間を耐え抜いた。
「ふぅ‥以上です。何か分からない
ことがあれば、医事課の空いてる
誰かに聞いてもらえれば大丈夫
ですので。」
『ありがとう。少しだけ仕事をしてから
帰らせてらもらうよ。』
「では私は医事課に戻りますね?」
一気に色々話し過ぎたからか、喉が
カラカラだ。時間は‥‥16時‥か。
頑張れば何とか私も早く帰れそうだ。
来週から新体制かぁ‥‥。
慣れるまではお互いバタバタしそうだけど、話した感じはそんなに嫌な感じも
しないからなんとかやっていけそうな
人に思える。
『‥靖子?』
えっ?
「あの‥‥今名前を」
『君のこと靖子って呼んでもいい?』
「ん?‥えっ!?ダメです!」
『何故?とてもいい名前なのに‥。』
「そういう問題じゃなくてですね‥‥
親しい間柄でもないですし、中原で
お願いします。」
診察室の隣には看護師チームが集まる
処置室がある。
初対面な人にいきなり名前呼びを
された事にも驚きだけど、あの胡散臭い笑顔で私を見てくる綺麗な顔が怖いとさえ思えた
『フッ‥‥やっぱりいいね。改めて
君のことが気に入ったよ。顔色も
いいし元気そうだからね。』
「は‥‥ハハ‥‥ありがとうござい
ます‥‥じゃあ私は戻りますね。
お疲れ様です!!」
危険信号発令!!!
みんな騙されちゃダメなんじゃない?
胡散臭い笑顔だと思ってたけど、
もしかしたら中身は変人‥いや変態
なのかもしれない。
気に入った‥‥?私の何を見て?
ブルっと身震いしながらも急ぎ足で
医事課に戻ると、よく分からないまま
とりあえず浜ちゃんに抱き付いた
浜ちゃんに仕事を押し付けた課長を
睨み、どっと疲れた神経を修復しないとやってられない
「浜ちゃん、絶対辞めないでね‥‥。」