こちら元町診療所
大きな病院で勤めていた時は、こんな風にリラックスして職場で過ごすことなんてできなかった私は、一癖ある部長でも
居心地がいいのだ。
『は、早く来たなら先生にこれ
持っていったりする?ハハッ‥』
「いいですよ?」
『ええっ!?』
そんなに素直に言うことを聞くのが
驚くこと?
普通の部下ならそれが当たり前なのに、
私がすると逆に心配されてしまうなんて
おかしな話よね‥‥
口があんぐりと開いた部長を見て思わず
クスクスと笑いが込みあがると、
診察室へと足を運んだ。
やっぱり‥‥‥‥‥
もう診察室の電気が点いてる‥‥。
始業1時間前に来ている私よりも、
いつも早く来て、予約の患者さんの
カルテを見たり仕事をこなしている
姿にももう見慣れた。
仕事に関しては‥本当に頭が上がらない
ほど尊敬しかないんだよね‥‥。
コンコン
「おはようございます。中原です。」
壁を小さく人差し指でノックすると、
静かに目の前のカーテンをそっと開けた
朝から疲れを見せない綺麗な顔立ちに、
白衣を着る前のワイシャツとスラックス
を着こなす姿はまるでモデルのようだ。
改めて‥‥昨日先生とスゴイ時間を
過ごしてしまったことを思い出して
しまうが、仕事中なのでいつも通りに
接しようと決めていた。
『おはよう、靖子。
朝こうして顔を出しに来るなんて
どれくらいぶりだろうね。』
桐谷さん達に任せていたこともあるが、
避けていた事は事実だから、この控えめ
な嫌味にもニコリと笑顔を返す。
「先生が医事課に来たらいいんじゃない
ですか?少なくとも部長はこの時間は
来てますし、運が良ければ美味しい
珈琲を飲めると思いますから。
はい、新聞と白衣です。」
『君がいないなら行く意味がないから
明日からもよろしく。
顔色が良さそうで一安心だよ。』
スッと伸びてきた手が頬に触れると、
親指でそこを何度かなぞられたので
その手をパシッと掴んだ。
「同意なしに触れるなんて、今後
訴えられますのでここでは控えて
くださいね。」
『フッ‥‥‥そう来たか。
これは求愛の一つと受け取って貰える
と嬉しいんだけどな。』
求愛って‥‥
動物じゃないんだから‥‥‥。
肩肘をついて私を見上げる綺麗な顔に
顔が引き攣りつつも、面白くてつい
笑ってしまった。
居心地がいいのだ。
『は、早く来たなら先生にこれ
持っていったりする?ハハッ‥』
「いいですよ?」
『ええっ!?』
そんなに素直に言うことを聞くのが
驚くこと?
普通の部下ならそれが当たり前なのに、
私がすると逆に心配されてしまうなんて
おかしな話よね‥‥
口があんぐりと開いた部長を見て思わず
クスクスと笑いが込みあがると、
診察室へと足を運んだ。
やっぱり‥‥‥‥‥
もう診察室の電気が点いてる‥‥。
始業1時間前に来ている私よりも、
いつも早く来て、予約の患者さんの
カルテを見たり仕事をこなしている
姿にももう見慣れた。
仕事に関しては‥本当に頭が上がらない
ほど尊敬しかないんだよね‥‥。
コンコン
「おはようございます。中原です。」
壁を小さく人差し指でノックすると、
静かに目の前のカーテンをそっと開けた
朝から疲れを見せない綺麗な顔立ちに、
白衣を着る前のワイシャツとスラックス
を着こなす姿はまるでモデルのようだ。
改めて‥‥昨日先生とスゴイ時間を
過ごしてしまったことを思い出して
しまうが、仕事中なのでいつも通りに
接しようと決めていた。
『おはよう、靖子。
朝こうして顔を出しに来るなんて
どれくらいぶりだろうね。』
桐谷さん達に任せていたこともあるが、
避けていた事は事実だから、この控えめ
な嫌味にもニコリと笑顔を返す。
「先生が医事課に来たらいいんじゃない
ですか?少なくとも部長はこの時間は
来てますし、運が良ければ美味しい
珈琲を飲めると思いますから。
はい、新聞と白衣です。」
『君がいないなら行く意味がないから
明日からもよろしく。
顔色が良さそうで一安心だよ。』
スッと伸びてきた手が頬に触れると、
親指でそこを何度かなぞられたので
その手をパシッと掴んだ。
「同意なしに触れるなんて、今後
訴えられますのでここでは控えて
くださいね。」
『フッ‥‥‥そう来たか。
これは求愛の一つと受け取って貰える
と嬉しいんだけどな。』
求愛って‥‥
動物じゃないんだから‥‥‥。
肩肘をついて私を見上げる綺麗な顔に
顔が引き攣りつつも、面白くてつい
笑ってしまった。