こちら元町診療所
結婚願望がないわけじゃないし、
前の恋人と別れてから随分と経ったけど
それなりに恋愛もしてきた。
恋愛自体に興味はあるけれど、
あの日から1人でいることを選択して
生きてきたのだ。
『中原くん、今日の午後から明日から
入れ替わりで赴任する新しい医師が
見えるから、事務の方で案内や説明
頼むね。』
あ‥‥そっか‥‥‥
診療所に3年勤めてくださったおじいちゃん先生との送別会を先週終えて、
今日が最後なんだ‥‥‥
診療が終わったらみんなで挨拶に
行かないとな‥‥。
「分かりました。浜ちゃんと2人で
相談します。」
次はどんな先生が来るんだっけ‥‥?
少し前に履歴書を見た気がするけど、
忙しくてサッと目を通して終わって
しまってたから、もう一度ちゃんと
見ておかないと‥‥。
職員名簿ファイルを手に取り広げると、
履歴書に記されていたその医師の顔を
見て目が見開いた
嘘ッ‥!‥‥この人って間違いない‥‥
夢に出てきた人だ‥‥‥。
内容こそ曖昧でよく覚えていないものの、忘れられないほどの容姿に暫く見惚れてしまう
年齢はまだ29歳?
この若さでどうして小規模な診療所に
来るのか不思議に思えてしまう。
経歴も、大学病院に勤めてたし、
もしかして訳あり人物とか?
『靖子さんおはようございます。
あ、叶先生だ!カッコいいです
よね?』
乙女な浜ちゃんは、とても面食いで、アイドルの押し活に明け暮れている為、歳の近い河野くんの思いにも気付けない
推しのアイドルカラーが水色らしく、
髪を纏めるゴムや小物も水色で揃えてる
『靖子さんもカッコいいと思いません?
出勤が楽しみになりそうです。』
「ハハッ‥‥確かにカッコイイ先生
だね。今日の午後来るらしいから、
浜ちゃんと私で案内頼まれたよ。
良かったね。」
2人でいつもの受付の準備を済ませて
から医事課の掃除をし、穏やかな診療
時間がスタートした。
主に内科中心の元町診療所には、
通い慣れた昔からの患者さんや、
近所の小さいお子様が来てくださる。
言わばアットホームな町のお医者さん
のような場所なのだ
前の恋人と別れてから随分と経ったけど
それなりに恋愛もしてきた。
恋愛自体に興味はあるけれど、
あの日から1人でいることを選択して
生きてきたのだ。
『中原くん、今日の午後から明日から
入れ替わりで赴任する新しい医師が
見えるから、事務の方で案内や説明
頼むね。』
あ‥‥そっか‥‥‥
診療所に3年勤めてくださったおじいちゃん先生との送別会を先週終えて、
今日が最後なんだ‥‥‥
診療が終わったらみんなで挨拶に
行かないとな‥‥。
「分かりました。浜ちゃんと2人で
相談します。」
次はどんな先生が来るんだっけ‥‥?
少し前に履歴書を見た気がするけど、
忙しくてサッと目を通して終わって
しまってたから、もう一度ちゃんと
見ておかないと‥‥。
職員名簿ファイルを手に取り広げると、
履歴書に記されていたその医師の顔を
見て目が見開いた
嘘ッ‥!‥‥この人って間違いない‥‥
夢に出てきた人だ‥‥‥。
内容こそ曖昧でよく覚えていないものの、忘れられないほどの容姿に暫く見惚れてしまう
年齢はまだ29歳?
この若さでどうして小規模な診療所に
来るのか不思議に思えてしまう。
経歴も、大学病院に勤めてたし、
もしかして訳あり人物とか?
『靖子さんおはようございます。
あ、叶先生だ!カッコいいです
よね?』
乙女な浜ちゃんは、とても面食いで、アイドルの押し活に明け暮れている為、歳の近い河野くんの思いにも気付けない
推しのアイドルカラーが水色らしく、
髪を纏めるゴムや小物も水色で揃えてる
『靖子さんもカッコいいと思いません?
出勤が楽しみになりそうです。』
「ハハッ‥‥確かにカッコイイ先生
だね。今日の午後来るらしいから、
浜ちゃんと私で案内頼まれたよ。
良かったね。」
2人でいつもの受付の準備を済ませて
から医事課の掃除をし、穏やかな診療
時間がスタートした。
主に内科中心の元町診療所には、
通い慣れた昔からの患者さんや、
近所の小さいお子様が来てくださる。
言わばアットホームな町のお医者さん
のような場所なのだ