小さいころからずっと好き
お目当ての人物が目に入り、私はそっちへ向かう。



「永井!」


「久世?何、借り物?何かせばいいの?」



永井は自分のポケットに手を突っ込み貸せるものを出そうとする。



「永井!永井、ちょっと早くこっち」



ぐっと力いっぱいに永井の手首を掴み一緒に走る。



「ちょっ」


「いいから、速く!黙って走って」



ゴールテープを切ったが、1位にはなれず2位だった。


永井が早く見つかれば……!そもそも永井が、クラスの席にいれば……!


ちなみに1位は佐々木さんだ。ドヤ顔でこちらを見てくる。



「2位でもいいだろ、久世。同じクラスなんだし」


「1位がよかった!」


「乃愛のほうが借りるの早かったもんね~」



< 140 / 144 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop